子どもの頃よく行った。だけど今はもう、ない。

父は転勤族だったので子どもの頃は引っ越しを何回かした。

俺は出生地こそ東京都だけど実際に都内に住んでいた期間はほんのわずかだし、その記憶はない。



なので自分にとって懐かしい場所は東京ではなく、記憶が残る幼稚園・小学校前半を過ごした町ということになる。

その町での思い出はたくさんあって、両親や家族との団欒、友達と遊んだこと、幼稚園や小学校での出来事など数え切れない。

たくさんの幸せを感じた。


親にだっこされ、自転車に乗れるようになり、小川でドジョウを追いかけ、田んぼの周りを走り回って…本当に怪我や病気の絶えない少年時代。


引っ越しをして中学、高校、大学と進学し、やがて就職してからもいつかはその町へ帰りたかった。


大人になってからも辛いことや心機一転したいことがあると、そっと1人でそこへ行くことがある。おいそれと行ける距離ではないので、ほぼ旅行。



幼稚園、小学校、細いあぜ道、古い神社、スーパー、小さな食堂…

もう自分とは無縁な人が暮らしてるのを見て、遠い昔を思い、長い時が流れたことを知り、ただ懐かしい眺めを目に焼きつけて今の家に帰ってくることを繰り返した。



そこに当時住んでいた家はなく、他人が暮らしていて、今では知り合いも誰もいない。

だけど無性に戻りたいと願うことがある。


こういう気持ちを望郷というのかなと最近になって思う。この思いは彼氏や友達はおろか、両親も知らないこと。



さて、彼氏との結婚話は進展があるような、ないような微妙な感じ。

彼氏は披露宴や式みたいなことは絶対にやりたくないそうなので、実際はフォトウェディングみたいな形式になるかと思う。


(そういえば最近はフォローしてる皆さんの中でもフォトウェディングの話題が多くて、ありがたくてとても参考にさせてもらっている😃)

プロポーズは一向にされないけど、もしされてフォトウェディングをすることになれば、俺は絶対にその町に出向いて写真を撮りたい。



彼氏には、俺にとって一番大切なその町で結婚記念写真を撮りたいことを伝えている。

彼氏はその場所はどこ?って聞いてくるけど、心の中の望郷の気持ちは誰にも明かしていないので、彼氏にもまだ内緒って言っている。


彼氏も同じように少年時代にメダカを捕まえに行く秘密のせせらぎがあるって言っていた。



大人になればきっとある『望郷』



もし本当にその町でフォトウェディングができれば"いつかは帰りたい"っていう願いが叶えられたような気がするし、一緒に人生を添い遂げたいと思ってる彼氏と2人で訪れることができれば嬉しくて泣いてしまいそうな気がする。


今日は夕焼けがきれいだったな。


本当にそんな日が来るかは分からないけど、彼氏にも風光明媚なその町の様子を伝えられればいいなと思う。


そうしたらまたブログでもお伝えしますので、引き続きよろしくお願いします。