アニメ 刀剣乱舞 廻
第2話 物語る物語


  やっと見ました目

 1話目に続き、たくさんの刀の様子を見せてくれて、一言喋る刀も多くいます。

 ありがたい配慮だと思いますラブラブ


 推しは箱推しで、フットワークの軽い方もいらっしゃいますが、私は推しでもタイミングや環境が整わないと推し活はしないので、そもそも知らんことや抜けている事がたくさんあります。

 演劇だと、そもそも出てくる人数(一度に出せる人数)が少なくなるし、会場や日時など参加への道がどんどん狭まるので、抜けがとてもたくさんあります滝汗

 
 そういった気難しい審神者も、興味を持つかも知れないコンテンツも入れて、幅広い層に投げかける『アニメ 刀剣乱舞 廻』。

 マーケティングはそうこなくっちゃ!


 刀剣乱舞を飽きずに推していけるのは、そういったところがあるからだと思います。




 
 ここから、ネタバレ感想。↓



 不動行光が顕現され、「なぜ戦わなければいけないのか」という疑問を口に出します。

 多くの先輩男士が言う「刀剣男士はそのために存在する」は、深読みができなくはないけれども、決められた条件やルールを前提とした答えとも言え、
その後の「なぜなら〜〜だと自分は思うから」という説明がなければ、何のことか分かりません。


 私達の暮らしでも、「なぜ働かなければいけないのか」や、「なぜ学校へ行かなければいけないのか」は、制度上、ルールであるから仕方ない、やらざるを得ない状況ですが、なぜなのかという理由を、一人一人が自分なりの答えを見つけることが、自分の生き方を確かで満足のいくものへ変えていくことにつながると思います。

 
 「なぜ?」という問いを投げかけることは、それを自分なりに納得したい気持ちの表れであり、それの成り立ちに触れることでもあると私は考えているので、
 問いをはじめに持ってきたシナリオの作り方に、面白いワクワクすると感じました。


アニメを見ていて感じたのは、
 刀剣男士は、刀身によって、見た目は男の子から成人男性まで幅広い年齢層で顕現されるわけですが、顕現直後はモラトリアムの時期なんじゃないかということ。

 モラトリアムは、社会的に認められた猶予期間でもあるので、顕現して初の姿の時。特が付くまでは、男子は大人になる前の青年の時期、モラトリアムの時期なのではないでしょうか。

 この時期が、エリクソンの自分のアイデンティティを確立させる時期に当たるというのか、自分が誰なのか知る時期であるというのは、思えば当然のことで

 刀剣男士が人と同じような心を持っているとすれば、外見の年代は固定されていても、心は発達心理学で言われるような流れ、人の一生のような過程を経てもおかしくありません。

 ただし、乳幼児として顕現するのではありませんので、中学生くらいから大学生くらいの心で顕現するのではと私は思いました。

 短刀は、見た目や身長が小学生くらいだったりしますが、打たれてから何百年と経っていますし、戦いや暮らしにおいて、抽象的思考が出来ないと、何かと辛いので、心は若くても中学生くらいだと推測します。



 また、詳細に見ていないから、確かとは言えませんが、刀の時には言葉を交わしていたような素振りはなく、人の思いの記憶としてお互いの存在を認識していて、顕現直後に自分の確かな思いとして互いを認識している訳では無いような気がします。
 元の持ち主、主への思いだけは強くある刀が多いように思いますが、その辺が自分の記憶としてあるのか、人の思いの記憶として顕現時に植えられるものなのかは分かりません。


 人の心は脆く、刀剣男士の条件(境遇)を当てはめれば、とても多くの男士が病んでしまったり、歪になってしまったりすると思いますが、

 そもそもゲームなので、突き詰めていくと難解な疑問もあるだろうと。


 刀剣乱舞が面白い素材であることは間違いありません。



 わりと、いろんなことを考えながら見れる 刀剣乱舞 廻 。

 最後まで楽しんで見れそうですキラキラ