緑の灯火 141 運動機能の低下は老化のせいではない。 

up 2024 04 25 (Thu)
 
 運動機能の低下は老化のせいではない :スワミ・クリパル (クリパル・ヨガ 祖師)
 
 2021 11 27 (Sat)、2022 04 24 (Sun) 更新、2024 04 25 (Thu) 再読
  
① 運動機能の低下は、老化のせいではない。運動不足で、筋膜が収縮するからです。
② 骨格筋は何千もの筋線維で構成されている。筋膜という線維鞘が筋線維を包んでいる。
  運動不足で、筋膜が収縮し、他の組織と癒着する。
  加齢で体が固くなるのではなく、体を動かさないから固くなる。
③ 血液は心臓で循環させる。免疫機能を受け持つリンパには心臓がない。体をうごかすことで循環する。
  リンパは、首まわり、脇の下、鼠蹊部に集中する。
 
 朝目を覚ます。肩甲骨がバリバリ音を立てる。これは筋膜が癒着しているのだ。
 SSC(ジム)で千葉先生のヨガ、榊原ひさえさんの筋膜ストレッチを10年で学んだ。
  
 週一回の太極拳、エアロ・キック・ボクシング。これだけでは身体が固まる。また、ジムに通いストレッチポールで筋膜をほぐす。

 サミュエル・ウルマン「青春の詩」を読み、スワミ・クリパルの「筋膜理論」を実行する。
 
 
 落ちてくるナイフはつかむな
 
 2024 04 20 (Sat)
  
 中東情勢の緊迫化で相場は投げ売り状態  
  
 昨日、日経平均は続落で、38,000 円を割り込んだ。三月の高値から一割(4,000円)の下落だ。 
  
 M証券のHストラテジストは、以下のように分析する。 
「引用はじめ」  
 中東情勢の緊迫化で日経平均は急落している。イスラエルのイラン本土への直接攻撃は、想定シナリオのひとつではあったが。 はっきり言って、超ネガティブ・サプライスである。今後、泥沼の報復合戦、第五次中東戦争に発展する可能性も捨てきれず、相場が投げ売り 状態になるのも無理はない。
  
 日経平均は 3万6500円程度 が次の下値目途
  
 相場の地合いは悪化しており下値を探る展開。日経平均は 3万6500円程度 が次の下値目途
  
 落ちてくるナイフはつかむな 
  
 相場の常道として「一度、大きく壊れてしまうとなかなか戻りにくい」という特徴がある。
 「値段の調整はついても玉(ポジション)の調整には時間がかかる」からだ。
 
 加えて、ファンダメンタルが悪すぎる。日本株は「内憂外患」の状態だ。中東情勢が片付いても地合いは悪い。
 「外患」は米国株の割高さ。
 「内憂」は国内のデフレ脱却が危うくなりかけていることだ。小売りの決算にみられる値上げ一巡の流れが続けば、完全なるデフレ脱却が 遠のきかねない。 
「引用おわり」 
  
 「わたし(このブログの作者)の見方」 
 イラン―イスラエル双方のお互いの直接本土へのミサイル攻撃で、「ハワード・マークス」の言葉で言えば、振り子は大きく左へ振れている。 こえは 投資(一般群衆)心理の、過剰反応で、一種のパニックになり、売りが売りを呼んでいる状態だ。
 イラン、イスラエルの敵対関係は、今に始まったことではなく、双方の経済力を考えれば、第五次中東戦争に陥る状態ではない。
  
 日経平均の大幅下落は、NASDACの下落に引きずられている。これまでハイテク(特に半導体)への機体過剰で、一種の半導体バブルに なっていた。日経平均の大幅下落は、東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテック、スクリーンなどの異常高騰の調整のために起きた もので、TOPIX指数はそんなに大幅に落ちていない。 
 来週から米国企業の、再来週から日本企業の四半期業績の発表がつづく。
  
 業績向上を織り込んで、5月連休明けにむけて、株価は緩やかに戻す。
 たしかに、ナイフは落ちている。落ちているナイフを掴むには株式市場の空気は悪い。反転を待って、大きく下げた(今までは高すぎて 変えなかった)お気に入りの銘柄を買うチャンスだ。
  
 ただ長期的には、決算発表が終わると、材料出尽くしになり、夏枯れ相場が秋までつづく。毎年の動きだ。 
 しかし、年末にかけて、米国の選挙がおわれば、悪材料出尽くしで、上昇し4万円を回復するだろう。
 「わたしの見方」おわり 
  
 いまの下落はまあ、よくある調整の一つだ。
  
 ただ、気になるのは、円安が続いていることだ。 現在154円。
 そのうち、日銀が利上げに踏切でインフレ進行を止めるだろうが、日米金利差(米国は5%、日本は1%)。
 構造的な問題だ。これでは、円安は収まらない。
 植田さん、早期利上げを実現してよ。財務相や大蔵省幹部の口先介入で解決する問題ではないよ。
 
 日経平均はさておき、わたしの年末までの目標。
 足腰の衰えをできるだけ遅らすこと。生き延びること。脳機能の低下は自然の法則、受け入れること。
 できれば、「ハムレット」「ハワード・マークス」「カフカ」を読み終わること。
 
 
 折々のうた 大岡信 岩波新書 \780
 2024 04 19 (Fri)
 
 08 憂き身にてきくも惜しきは鶯の霞にむせぶあけぼのの声 西行法師
 
 あけぼのの鶯の妙音を俗塵に思い屈した身できくのは、なんと惜しいことだろう。
 鶯の声に寄せてわが憂き心でを嘆く。さまざまな物思いゆえに鳥の声がひときわ胸にしみるのである。
 
 09 桜咲く遠山鳥(とほやまどり)のしだり尾のながながし日もあかぬ色かな 後鳥羽上皇
 
 「遠山鳥」は、「遠山」と「山鳥」の掛け詞。
 遠山の山鳥のしだれて長い尾、そのように長いこの春の日の、咲き匂う桜の色の、なんという飽かぬ麗しさよ。
 
 09 桜ばないのち一ぱい咲くからに生命(いのち)をかけてわが眺めたり 岡本かの子
 
 満開の桜はまさに「いのち一ぱい」咲いている。かの子も文字通り命一ぱい生きた。花に見入る人は、花に魅せられているのだ。 その合体のときめき。
 
 09 桜ばないのち一ぱい咲くからに生命(いのち)をかけてわが眺めたり 岡本かの子
 09 桜咲く遠山鳥(とほやまどり)のしだり尾のながながし日もあかぬ色かな 後鳥羽上皇
 08 憂き身にてきくも惜しきは鶯の霞にむせぶあけぼのの声 西行法師
 08 さゞなみや志賀の都はあれにしをむかしながらの山ざくらかな 薩摩守平忠度(さつまのかみたいらのただのり)
 07 うらうらに照れる春日(はるび)に雲雀(ひばり)あがり情(こころ)悲しも独りしおもへば 大伴家持
 07 ならさか の いし のほとけ の おとがひ に こめさ ながるる はる は き に けり 会津八一
 06 梅の花はにほひをうつす袖の上に軒(のき)もる月の影ぞあらそふ 藤原定家
 06 雪のうちに春は来にけり鶯の氷れる涙いまや解くらむ 二条のきさき
 05 ふかみ春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水(たまみず)式子内親王(しきしないしんのう)
 05 佐保神(さほがみ)の別れかなしも来ん春にふたゝび逢はんわれならなくに 正岡子規
 04 花びらをひろげ疲れしおとろへに牡丹重たく萼(がく)をはなるゝ 木下利玄(きのしたりげん)
 04 暮れて行く春のみなとは知らねども霞に落つる宇治のしば舟 寂連法師
 03 春風の花を散らすと見る夢は覚めても胸のさわぐなりけり 西行法師
 02 山里の春の夕暮れ来て見ればいりあひのかねに花ぞ散りける 能因法師
 02 鳥籠をしづ枝にかけて永き日を桃の花かずかぞへてぞ見る 山川登美子
 
 つづく