緑の灯火 140 青春の詩。 

up 2024 04 19 (Fri)
 
カフカは四国を目指す。
 2024 04 19 (Fri)
 
 カフカは、高松行きの夜行バスに乗る。外は雨。定間隔に設置されている高速道路の街路灯が後に飛び去る。
 村上さんは(おそれ多くも)、会話、心理描写とおもに、風景描写もうまいなあ。あたりまえやがな。
 
 
スポーツセンタ工事。一時閉鎖。
 2024 04 18 (Thu)
 
 横浜市S区スポーツセンターは、6月より第一体育館と第二体育館が、来春まで工事。一部のレッスンは出来なくなる。
 それぞれの体育館は、バスケットやサッカーができるくらいの大きさがある。すべての球技ができなくなる。
 また、球技ではないが、50名を超える参加者のある太極拳も出来なくなる。
 徒歩10分のセンターでのレッスンの参加は、生活の一部になっており、一年近い閉鎖は、筋肉の低下や精神的変調をきたしそう。
 
 もっとも、駅前には私立のジムがあり、私鉄の両隣駅にも多くのジムがある。資本主義の日本、お金(と時間、やる気) さえ出せば、プールもテニスコートの利用できる。
 
 問題は、やる気。独りで運動はなかなか出来なくなってきた。
 ウルマンから元気をもらおう。
 
  Youth  Samuel Ullman
  青春  サミュエル・ウルマン

 
 Youth is not a time of life ; it is a state of mind ;
 it is not a matter of rosy cheeks, red lips and supple knees ;
 it is a matter of the will, a quality of the
 imagination, a vigor of the emotions ;
 it is the freshness of the deep springs of life.
 
 青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
 薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、
 たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。
 青春とは深い泉の清新さをいう。

 
 Youth means a temperamental predominance of courage over timidity of the appetite, for adventure over the love of ease.
 This often exists in a man of sixty more than a boy of twenty.
 Nobody grows old merely by a number of years. We grow old by deserting our ideals.
 
 青春とは怯懦を退ける勇気、安易を振り捨てる冒険心を意味する。
 ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
 年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。

 
 Years may wrinkle the skin, but to give upenthusiasm wrinkles the soul.
 Worry, fear,self‐distrust bows the heart and turns the spiritback to dust.
 
 歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。
 苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い、精神は芥(あくた)になる。

 
 Whether sixty or sixteen, there is in every human being's heart the lure of wonder,
 the unfailing child‐like appetite of what's next, and the joy of the game of living.
 In the center of your heart and my heart there is a wireless station;
 so long as it receives messages of beauty, hope, cheer, courage and power from men and from the Infinite, so long are you young.
 
 60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、驚異に魅かれる心。
 おさな児のような未知への探求心、人生への興味の歓喜がある。
 君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。人から神から美・希望・
 嘉悦・勇気・力の霊感を受ける限り君は若い。

 
 When the aerials are down, and your spirit is covered with snows of cynicism and the ice of pessimism,
 then you are grown old, even at twenty, but as long as your aerials are up, to catch the waves of optimism,
 there is hope you may die young at eighty.
 
 霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、悲歎の氷にとざされるとき
 20歳であろうと人は老いる。頭を高く上げ希望の波をとらえる限り
 80歳であろうと人は青春にして己む。

 
◇◇◇ 
 
 「青春の詩」"Youth" は、ウルマン(1840年4月13日 - 1924年3月21日)が70台(1910年)ごろで書いた詩である。
 Youth is not a time of life; it is a state of mind"(青春とは人生のある期間を指すのでなく、心の持ち方を指すものである とするこの詩は、日本では「人生の応援歌」として受容されている。
 
 私は、体力が峠を越そうとしていた45歳ころに感銘をうけ、当時書いてブログにアップした記憶がある。
 さらに、60歳台にも、当時書いていたブログにアップした。
 そして、85歳が近づく今、体力の低下とともに、ともすれば気力も低下しがちである。
 「青春とは、年齢ではなく心の持ち方を指すものであるに」、勇気づけられる。
 近くのジムで週二回、「太極拳」と「エアロ・キック・ボクシング」をつづけている。まだ歩ける。腰痛、ひざ痛はやってこない。
 
日経平均3日続落、2か月ぶりに3万7961円。
 2024 04 17 (Wed)
 
 7日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落した。前日比509円安の3万7961円。終値で3万8000円を割り込むのは2月14日以来。
 米国の利下げ後ずれ観測による米長期金利の上昇から株式の相対的な割高感を警戒した売りが幅広い銘柄に出た。
 半導体製造装置の需要拡大期待が後退し、取引終了にかけ関連銘柄には売りが膨らんだ。
 
 FRBのパウエル議長は16日、金融政策について「必要な限り現在の引き締め的な水準を維持する」とインフレ抑制に時間がかかると発言。
 同日の米長期金利が上昇。
 円が154円台をつける。インフレ加速げ懸念される。
 さらに、中東情勢の不確実性が下落に輪をかける。
 
 ハワード・マークスによれば、振り子は群集心理が動かす。あきらかに、現在の市場のサイクルは弱気に振れすぎている。
 逆張りの季節だが、まだ、反転の兆候はみられない。反転の兆候をみて、欲しかった銘柄を買いあがろう。
 
生(なま)野菜を食べなさい。あんざい歯科衛生士 
 2024 04 16 (Tue)
 
 六か月ごとに、歯科衛生士による口腔検査がある。いつも、歯の裏側の磨きが足りないと指導を受ける。
 これ以上歯を失わないためですよ、といわれると、ひたすら赤面する。
 ふとしたことで、雑談になる。生野菜を食べていますか。煮た野菜は食べますが、生野菜はどうも。薬だと思って食べなさい。はい。
 
 この前のある内科の検診で尿酸値の値が高い、と言われた。精密検査をしますか、取りえあえず尿酸値を下げる内服薬で様子を みますか、と言われ、尿酸値を下げる薬の処方をしてもらっている。
 
 そうか、生野菜は薬なんだ。
 時節柄、K製薬のサプリメント「紅麹・・」が世間を騒がせている。この前、ふと、HACのサプリメント売り場で「イチョウの葉」が あった。脳内の血流をよくするこうかがある、という機能性食品である。
 
 みわたすと上・中・下の棚一面に、機能性食品が並んでいる。中には中性脂肪とか内臓脂肪を燃やすという気になるサプリもある。
 
 待て、待て。早まるな。ここは一番、「あんざい歯科衛生士」の助言にしたって、提供された「生野菜」を残さず食べよう。あまりがつがつ 食べれない。薬を飲むようにゆっくり噛んで、他のごはんやおかずとともに食べよう。
 
 
イラン、イスラエルに報復 トローン、ミサイルで領土直接攻撃。
 2024 04 15 (Mon)
 
 イランは13日夜、イスラエルに向けてドローンやミサイル300機を発射したと発表。
 イランは、反イスラエルを国是に掲げ、同国を国歌として認めていない。1979年のイラン革命以来45年に 及ぶ敵対の歴史でも、今回のようにイスラエルへの直接攻撃はしてこなかった。
 マスコミ報道によるとイスラエルは、300機のうち99%を撃墜したという。国家間のメンツの問題でもあり、イスラエルは 反撃の準備をしている、という報道もある。そう、国内向け、あるいは同盟国向けのメンツもあり、イラン本土からの直接攻撃には、 必ずイスラエル側からに反撃がある。過去の歴史をみるに、最初の小規模の小競り合いから、ときどき本格戦争になっていく。
 
 ユダヤ教では、選民思想と呼ばれる『ユダヤ教を信仰しなければ人として見られない』という信仰があるそうな。
 イスラムでも、唯一の神はアラーであり他の宗教は認めていない。殉教によって天国に行ける、と信じているそうな。
 ともに一神教の国であり、他国の神は信じない。これでは共存は、構造的に矛盾している。そして、過去数千年の争い歴史がからむ。
 すくなくとも神も仏も「こころから」信じていないわたしには、理解できない。
 
 彼らが自分の宗教を信じることは、彼らの勝手である。でも、他の宗教を認めるか、共倒れするか、人類が滅亡するか、 太陽が爆発するか、まあ、人生は、宇宙は、無常である。同じ状態がいつまでも続くことはない。
 
 折々のうた 大岡信 岩波新書 \780
 2024 04 14 (Sun)
 
 07 ならさか の いし のほとけ の おとがひ に こめさ ながるる はる は き に けり 会津八一
 
 奈良坂: 奈良市の北、般若寺を経て木津へ出る坂が奈良坂。
 その上り口を右の路傍に、「夕日地蔵」と土地で呼ぶ石仏は立っている。春の日、石仏の下あご(おとがひ)に 小雨はしとしと降りかかる。八一は北の京都に対して奈良を南京と呼ぶ。石仏を詠んだ歌にも古都の懐かしさがしみじみ 流れている。
 
 07 うらうらに照れる春日(はるび)に雲雀(ひばり)あがり情(こころ)悲しも独りしおもへば 大伴家持
 
 今の4月はじめころ。家持は当時30代なかば。壮年の平安貴族の春愁が何によるものはわからないが、その感傷は 現代人にも通う。
 
 のどかに照る春の日差しの中を、ひばりが飛んでいく。そのさえずりを耳にしながら一人物思いにふけっていると、 なんとなく物悲しくなっていくものよ。
 
 08 さゞなみや志賀の都はあれにしをむかしながらの山ざくらかな 薩摩守平忠度(さつまのかみたいらのただのり)
 
 大江の都は今は荒れ果てたが、そこの長等(ながら)寺の山桜は、ああ昔ながらに無心に咲いている。
 
 
 08 さゞなみや志賀の都はあれにしをむかしながらの山ざくらかな 薩摩守平忠度(さつまのかみたいらのただのり)
 07 うらうらに照れる春日(はるび)に雲雀(ひばり)あがり情(こころ)悲しも独りしおもへば 大伴家持
 07 ならさか の いし のほとけ の おとがひ に こめさ ながるる はる は き に けり 会津八一
 06 梅の花はにほひをうつす袖の上に軒(のき)もる月の影ぞあらそふ 藤原定家
 06 雪のうちに春は来にけり鶯の氷れる涙いまや解くらむ 二条のきさき
 05 ふかみ春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水(たまみず)式子内親王(しきしないしんのう)
 05 佐保神(さほがみ)の別れかなしも来ん春にふたゝび逢はんわれならなくに 正岡子規
 04 花びらをひろげ疲れしおとろへに牡丹重たく萼(がく)をはなるゝ 木下利玄(きのしたりげん)
 04 暮れて行く春のみなとは知らねども霞に落つる宇治のしば舟 寂連法師
 03 春風の花を散らすと見る夢は覚めても胸のさわぐなりけり 西行法師
 02 山里の春の夕暮れ来て見ればいりあひのかねに花ぞ散りける 能因法師
 02 鳥籠をしづ枝にかけて永き日を桃の花かずかぞへてぞ見る 山川登美子
 
 つづく