緑の灯火 132 きみは、数十年を無知で過ごしてきたのだなあ。 


up 2024 02 29 (Thu)
 
 
  ジムの仲間、心臓発作で入院
 
 2024 02 25 (Sun)
 
 早春の三寒四温の暖かい日、SSC ジムでレッグプレスをしていたら、マシーンの横にひとの気配。ジムで大先輩のMさんだ。
 厚木街道の二ツ橋(相鉄線で言えば、三ツ境駅から瀬谷駅の中間あたり)から通っていたが、最近はバスを使っているいるという。泉川から南台まで登って今度は SSC ジムまで下る。S区は坂の 多い街だ。お互いに脚が衰えてきましたなあ、などと雑談。
 
 ところで最近、同じくジムで大先輩のHさんを見かけませんねえ。原さんは心臓発作で緊急入院中ですよ。えっ、ジムでっ見かけない どころか、そういえば太極拳教室でも見かけない。入院中ですか。Hさんは独身で、お兄さんが付き添っていらっしゃるそうですよ。
 
 一週間に太極拳を2回。一日おきくらいのジムで筋トレ。いくら日々健康を楽しんでいても、突然、循環器系の障害ですか。
 ジムで長く親しんできたひとたちが、突然、いなくなる。まあ、これも自然の摂理ですよ。
 
 まあ、お互いに残された時間はそう長くないですからなあ。ジムに来られることでもありがたい。そのときそのときを楽しみましょう。
 バスの時間ですから失礼します、とMさんは消える。そういえば、Mさんも心臓手術をされていたなあ。
 
 加島祥造さんのうたをおもいだす。
 
 求めない--
 すると
 自然の流れに任すようになる
 
 
  日経平均は上がっているのに、わたしの保有銘柄はなせ上がらないのか?!
 
 2024 02 24 (Sat)
 
 株価は企業の本質的価値を反映する。だのになぜ、株が史上最高値であるのに、街(まち)の生活にその実感に浮かれ騒ぎ、浮揚感がないのか?!
 
 その最大の理由は、日経平均は日本のトップ企業上位225社の株価の単純平均であることにある。
 最近では日経平均が大きく上昇しているのに、1600社からなる東証プライムの7割りの銘柄が下がっていることがしばしば起きている。
 日経平均の上位数銘柄、ユニクロや東京エレクトロン、レザーテック、ヤフー、トヨタ、NTT、船会社などの数銘柄が、日経平均上昇を牽引していることが しばしば起きている。
 つまり、日経平均は大きく上昇しているのに、「わたしの保有する銘柄」は上がらない、という現象がしばしば起きる。
 1600社ある東証プライムの中の一部、その中の225社の一部、たとえば上位10社が日経平均を引き上げる。
 大部分は、グローバルな、外需中心の銘柄が株価を上昇しているに過ぎない。大部分の内需、消費企業はお呼びでないのだ。経済再開、リオープン、 リベンジ株が上がらない。そこに、街の一般的景況感との乖離がある。
 
 ちなみに、TOPIX(東証株価指数)は、上場企業の約 2,000社の銘柄の時価総額(株価×株式数)をもとに算出される。1968年を100とする。
 日経平均よりも幅広い銘柄を対象とし、株式市場全体の動きを反映しやすい。ただ、時価総額の影響を受けやすい。
 
 あるデータによると、日経平均の30%は上がっているが70%は下がっている、東証プライムで見ると、20%の銘柄は上がっているが 80%は下げている、そうだ。この世界にも所得格差のように上昇銘柄偏在が大きいのだ。
 
 そういうことで、いまに日経平均の動きは、半導体銘柄などの一部の銘柄をあらわしている。株価には、サイクルがある。日経平均の 動きに惑わされないで、循環物色で自分の保有する銘柄の上昇を待つほかない。
 世の中は「無常」。変わらないものはない。風も変わる。待つ。待つ。待つほかない。
 
  会社四季報の読み方
 
 会社四季報は、その名のとおり四半期ごとに新版がでる。今の最新版は昨年12月中旬発行の2024年「新春号」で、来月(三月)中旬には 「春号」がでる。
 
 複眼経済塾の渡部清二「プロ投資家の先を読む思考法」複眼経済塾の渡部清二、SB新書、\990 には、会社四季報を読み物として楽しむ方法 というページがある。たくさん載っている数字のどこに注目するかのヒントがある。
 渡辺さんは、個々の数字を見ていても何もわからない。数字は比較して、相対化して初めて意味を持つという。望ましい数字。 
 
(01) 自己資本比率: 「自己資産」/「総資産」。 最低で 30%以上。 
(02) 設備投資額: 「設備投資額」が「減価償却費」を超えている銘柄。 
(03) 営業キャシュフロー: 「営業キャッシュフロー」がプラス。 
(04) 時価総額: 「時価総額」が「売上額」より大きい。
(05) ROE (自己資本利益率): 当期利益/自己資本。平均は8%。2025 年度の予想は 9% 。10%以上あればいい。
(06) 配当性向: 「配当性向」が30%以上の銘柄を選べ。
(07) 売上高: 「売上高」が「前期売上高」よりも大きい銘柄。 
(08) 営業利益率: 上場企業の平均は7%。10%以上あれば優良企業。 
(09) PER: PERは、過去の最高PER,平均PER,最低PERを調べる。 
  PER =株価*一株利益 として見るのではなく、
  株価=PER*一株利益 としてみる。つまり、株価を主語にしてみる。株価の上昇には、PERの上昇と一株利益の上昇が効く。
 以下略。
 
 長年、財務資料を見ても、その数字がどういう意味を持つのかわからなかった。無味乾燥。
 そうか、そうではなく、指標は相対化し。過去、現在、予想数字との比較、他の指標との比較が重要なのだ。
 
 人生の時間が残り少なくなってはじめて、こんなことに気づく。今までの数十年を無知で過ごしてきたのだなあ。
 
  求めない 06
 「求めない」 加島祥造 小学館文庫 \500
 2024 02 24 (Sat)
 
38 
 求めない――
 すると
 待つことを知るようになる
 
39 
 求めない――
 すると
 自然の流れに任すようになる
 
40 
 求めない――
 すると
 判断がフェアにになる
 
41 
 求めない――
 すると
 冷静に見る目となる
 
42 
 求めない――
 すると
 現実がよく見え始める
 
43 
 求めない――
 すると
 客観できるようになる
 
 
◇◇◇ 
 「求めない」も 43 になった。このシリーズの最初に「はじめに」がある。
 なぜ求めないのか、求めないことでなにを「求めている」のかがわかる。
 ここでふたたび「はじめに」を読み返そう。
 
05 はじめに
 
 誤解しないでほしい
 「もとめない」と言ったって、
 どうしても人間は「求める存在」なんだ。
 それはよく承知の上で
 「もとめない」んだ。
 
 食欲性欲自己保存欲首座億保存欲
 
 みんな人間のなかにあって
 そこから人は求めて動く――それを
 否定するんじゃないんだ、いや
 肯定するんだ
 五欲をされだの煩悩を捨てろだのと
 あんなこと
 嘘っぱちだ、誰にもできないことだ。
 
 「自分全体」の求めることは
 とても大切だ。ところが
 「頭」だけで求めると、求めすぎる。
 「体」が求めることを「頭」はおしのけて
 別のものを求めるんだ。
 しまいには余計なものまで求めるんだ。
 
 じつは
 しれだけのことなんです。
 ぼくが「求めたい」というのは、
 求めないですむことは求めないってことなんだ。
 
 すると
 体のなかにある命が動き出す。
 それは喜びにつながっている。
 
 だけど
 以外にむずかしいんだ、だって
 私たちの願いを頭は無視するからね。
 
 ほどよいところで止める――それがポイントだ。でも
 それができなければ、ときには
 もう求めない
 と自分に行ってみるだけでいい。
 すると、それだけでいい気分になると分かる。
 
 あらゆる生物は求めている。
 命全体で求めている。
 一茎の草でもでもね。でも、
 花を咲かせた後は静かに
 次の半化を待つ。
 そんな草花を少しは見習いたいと、
 そう思うのです。
 
 
 つづく