// 英日翻訳修業
英日翻訳修業 54 presume to = あえて・・する。大胆にも・・する。出しゃばって・・する。
up 2019 12 16 (Mon)
まずは、次の文章を鑑賞していただきたい。どこかで見覚えがありますよね。そうです、前回の部分です。
My crisis came to a head on my retuen from Finland, when I met my parents (whom I hadn't seen in a year) for a week in Paris. I told them of my practical and philosophical doubts about pursuing a research career, and my thought of becoming a translator. It must have been agonizing for my parents to witness my confusion and misery. Bless them, they listened and they didn't presume to tell me what to do.
出展:
Upheaval How Nations cope with Crisis and Change by Jared Diamond PENGUIN BOOKS
「危機と人類」ジャレド・ダイアモンド 小川敏子、川上純子訳 日本経済新聞出版社
そう、今回は、presume to がテーマです。その前後の小川/川上さんの訳を示します。
私の危機が表面化したのは、フィンランドからに帰り道にパリで両親と一週間過ごしたときだった(一年ぶりの再会 だった)。私は両親に、研究職への不安を実際的かつ冷静に説明し、通訳になろうかと思っている、と告げた。 両親にとって、思い悩む息子を見るのは、苦痛な時間だっただろう。ありがたいことに、父も母も私の話に耳を傾けてくれたが、 私がなにをするかを presume することはなかった。
最初に読んだときは、presume を resume (再開する)と取り違えてしまったが、それでは意味が通じない。
pre + sume, as + sume, con + sume, re + sume などが親戚だろうとは、想像できるが、ここでぴったりの訳が浮かんで 来ない。
こういうときは謙虚になって辞書を引く。ジーニアス英和辞典には次の訳がある。
presume:
(1) (人が確信を持って事を)推定する。仮定する。・・と考える。
ssume と違って事実とみなす根拠があり、強い確信を持っている場合に用いる。
(2) I presume ... = ・・と思います。
(3) (人か、人、事を)・・と思う。みなす。、
(4) (受け身 be presumed to do)・・すると考えられる。推定される。
(5) (考えなどか・・を)前提とする。
(6) (人が)あえて・・する。dare to do. おこがましくも・・する。
(7) 推測、推量する、当然のこことみなす。
(8) 生意気になる。出しゃばる。
(9) つけ込む。
たくさんの用法があるなあ。
オックスフォード英英辞典を引く。
(a) suppose that something is the case on the basis of probability
可能性、根拠に基づいて推定する。
(b) be arrogant or impertinent enough to do something
傲慢にも、生意気にも、何かをする。
Bless them, they listened and they didn't presume to tell me what to do.
ここでは、和英の(6)、英英の (b) なのだ。小川/川上さんは次のように訳す。
ありがたいことに、父も母も私の話に耳を傾けてくれ、 こうしなさいと指示することはなかった。
私はこれまでに presume が 和英の(6)、英英の (b) の意味で使われている例を思い出せない。
82 - 12(中学一年) = 70 年。 まだまだ、修業がたりないなあ。
つづく