ランダム・ウォーク 03 市場観察 その1
2018 04 30 (Mon)マーフィの法則に「理論に合わないデータは無視しろ」というのがある。
ところでマーフィの法則では、If anything can go wrong, it will. と、あらゆるもの(anything) がうまくいかない。
素晴らしいのは、anything の中に、マーフィの法則自体も含まれ、つまり、マーフィの法則自体がうまくいかないことを認めていることだ。こんな寛容な法則は お釈迦様の慈悲の法則をおいてほかにない。
これは、マーフィ信者であるわたしのランダム・ウォーク理論も、うまくいかないこともあるときがあるということだ。
それはさておき、市場を観察する。
| 日付 | キーワード | 市場の振る舞い |
| 2018 02 05 | 米国賃金上昇加速ショック | トランプ減税法+大規模な経済刺激(インフラ整備) → 経済過熱 → 米国賃金上昇加速 → 金利上昇 → 変動率上昇(株式の値動きの荒さ:20で警戒レベル->50に上昇) → コンピュータ自動取引(取引の9割は自動取引;10億回/秒) → ダウ 1170$ 下落 賃金上昇はいいことなのに、株価が大幅ダウンするとは。 |
| 2018 02 14 | 新興・小型株 売り広がる | 相場急落 → 損失穴埋め・信用の追証発生 → 新興・小型株 売り広がる テーマ(IT、AI,ロボット)株などの相場の過熱感 → 行きすぎ → 期待が弱まる → 急落 株安 → リスク回避姿勢 → 円買い(100円(01 25)→107円(02 14)) 大型株で株価が下がると、小型株の株価が下がる。 テーマ株のいくつかの、もてはやされ、すでに高値が織り込まれ過ぎている。 株安になると、安全資産である円が買われ、円高になり、日本の大型株は下がる。 |
| 2018 02 16 | 日銀人事 | 副総裁に若田部(リフレ派: 正常と考えられる物価水準よりも低下している物価を引き上げて安定させ、不況を克服しようとする政策) → 黒田・アベノミクス政策継続、安心感。正常化はまだまだ先。マイナス金利政策 → 銀行=構造不況業種。 |
| 2018 02 19 | 円高恩恵銘柄に資金導入 | 電力や製紙 内需関連目立つ 九州電力 東京ガス ANA 円高になると、グローバル株(トヨタ、コマツ)が下がり、内需株が上がる。 |
| 2018 02 25 | 米市場の先行きは | 金融政策の正常化や財政赤字の拡大で、長期金利が上昇すれば、株価は下落する。いつ調整があってもおかしくない。 (ハーバード大学 マーチン・フェドシュタイン教授) 金融政策正常化や財政赤の拡大 → 長期金利上昇(今は3%) →、株価下落(調整)。 |
| 2018 03 01 | 購買力平価説 | 高金利の通貨ほど買われやすく上昇。低金利の通貨は下落。 FRB は金融正常化をめざし、政策金利をあげている。一方日本がゼロ金利。 それでも円高になるのはなぜか。← 米国の財政赤字懸念、株安をうけてリスク回避(安全な円を買う)。 購買力平価説では、円安・ドル高になるはず。 |
| 2018 03 01 | 早期利上げ、年4回の利上げ | FRB議長のパウエル氏、タカ派(利上げ4回)の見方が広がる。 だが、米国の家計の貯蓄不足で、経常収支の悪化懸念は根強く、円高・ドル安が進みやすい地合いだ。(SMBC日興証券: 牧野潤一)。 米国の家計の貯蓄不足 → 経常収支の悪化 → 円高・ドル安 |
| 2018 03 02 | 米、鉄鋼、アルミ輸入制限 | 関税25%、10%。貿易戦争の懸念。自由貿易、歪む秩序。 → NY株大幅続落。 翌日、日経平均 600円安。円高加速、貿易摩擦を警戒。 |
約一か月のおもな経済の出来事をやや恣意的にリストした。
これらのうち、どれだけが「事前に」、しかも自分のポートフォリオのへの影響を「具体的に」予想できただろうか。
平均的市民、個人にとって個々の株価が予想できなければ「ランダム・ウォーク」である。
ファンダメンタリストもテクニカル分析理論家も、「トランプは何をするか分からない」と予想はできても、具体的に なにをするかは予測できない。
観察対象は「複雑系システム」である。円高になる理由・要因は複数あり、円安になる理由・要因も複数ある。
新興・小型・内需株が上昇し、急落する。テーマ株が上昇し、急落する。
それなりの理由があるのかもしれないし、ランダムかもしれない。
もうすこし、観察をつづける。何かが見えてくるかもしれない。見えてこないかもしれない。
つづく