歌舞伎観劇、
今回は歌舞伎座へ。
今日は千穐楽とあって
大勢のお客様でした。
今回の私のお目当ては
伽羅先代萩。
お家騒動「伊達騒動」を
題材とした演目。
忠義のために
自分の子を犠牲にする話、
歌舞伎ではけっこうあって、
戦後間もない頃には
戦争で子供を亡くした人たちが
自分たちと重ねて涙した、
というのですが、
現代ではなかなか理解されにくく
なっているのではないでしょうか。
先代萩はまだ理解しやすい、と感じるのは
乳人政岡が
目の前で子供を殺されても動じない
勤め人としての顔と
一人になった時に
子供の遺骸にすがりついて
「毒とみたら試みて死んでくれとは
なんとひどい親だろう」
と悲しみにくれる母の顔、
2つをはっきり見せてくれるからかな、
と思います。
菊之助・丑之助
親子競演![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
菊之助丈
凛として美しかった![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
そして何より
丑之助くんの熱演が素晴らしかったです。
このお芝居、
最後に出てくる
仁木弾正がオイシイんですよね![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
セリフが一言もなくて
花道を退場するだけの役![爆 笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆 笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
それだけなんですが
存在感たっぷりの役で
歌舞伎らしさ満載です。
現代では
スポットライトを当てればすむところ
わざわざ「面灯り」といって
ロウソクのあかりで
スポットを当てる方法を使い、
その古風な感じがまた
妖しげで美しい![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
今回ロウソクに照らされるのは
團十郎丈の美しいお顔ですよ![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
3階席ですと
七三のすっぽんがギリギリ見えて
仁木弾正のひっこみ
最初のほうしか見えません![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/607.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/607.png)
でも
姿が見えなくても
幕にうつった影がゆらゆらとゆれて
妖しさいっぱい。
あーなるほど
影も演出のうちなんだ、
と面白く眺めました。
今回昼の部は見なかったのですが
市川左團次丈の
一年祭の追善があったので
2階の展示は
左団次丈の舞台写真です。
存在感があって
深みのある声も素敵、
だけどとぼけてひょうきんな面もあり
襲名披露の口上では
いつも場内を笑いの渦に巻き込んでました。
この弥陀六が好きだったな![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
夜の部2幕目は
四千両小判梅葉
河竹黙阿弥の白波ものですが
他の白波ものと一味違う感じ![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
それよりも!
お芝居の筋よりも
なじみのある地名が続出して
私はそっちが気になってしまって![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
四谷見附、市ヶ谷、神楽坂、牛込
途中
「永代のちくままで味噌を仕入れに行った」
というセリフが出て
うぉっ
となる
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
ちくま味噌って
永代橋のたもとにあるお店で
あの!赤穂浪士が打ち入り後に引き上げるとき
甘酒を差し入れたと言われているのです。
そのあと
熊谷の場面が出てくるのですが
「中山道の土手道」
と言うじゃないですか!
分かる!通った!あの土手道長いよね!
さらに
お地蔵様があるのですが
うぉっ
あれ権八地蔵じゃない?
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
実際の地蔵堂
イヤホンガイドの解説でも
現在でもあるお地蔵様、
というので
これに違いないと確信![ひらめき電球](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
![ひらめき電球](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
幕切れの牢屋の場面の
リアリティがすごいのですが
私はまた違った意味で
リアリティ感じまくって
楽しい時間でした。
外に出たら
幕が変わっていて
すでに6月の公演に向けて
準備完了!
おみやげは
仙台銘菓・萩の月![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
これでまた1週間
頑張れます![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)