初春大歌舞伎 | greenjadeのブログ

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生け花を中心に、discover Japan の日々。

もうすぐ千穐楽ですが・・・
 
日曜日に
歌舞伎座に行ってきました。

 

お天気が悪かったので迷いましたが

雨がやみそうだったので着物で!

(湿気で髪がボワボワなのはお許しを)

祖母の形見の結城紬。

軽くてとても暖かいです。

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今回は夜の部。

なかなかに盛りだくさん。

 

 

 

ですが

今回のお目当てはこちら!

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けんけん(尾上右近丈)の花子!
絶対見たい!
 
今月は若手2人が
月の前半と後半で交代するという
贅沢な企画です。
 
 
入りますよー
 
1月は
お正月らしい飾りが華やかで
ワクワク感倍増ですアップ

 

 
富士山の緞帳
1月に見ると
一層おめでたい富士山
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京鹿子娘道成寺は
私が歌舞伎にはまった
きっかけになった演目です。
 
女形の踊りの美しさが素晴らしいのは
もちろんなのですが、
初めて見たときに何よりびっくりしたのは
「歌舞伎ってこんなくだけてていいの!?」
 
最初に坊さんがゾロゾロ出てきて
何を言うかと思えば
師匠のお経が長くてつまんないから
酒飲んじゃおうゼ!
つまみもあるよ!
 
今回は「道行」が省略されていて
残念だったのですが
道行がつくと
坊さんたちの「舞の話」が面白すぎ爆  笑
 
そもそも舞の始まりは・・・
 
天岩戸の御前で
アメノウズメノミコトが舞ったのが最初。
五節の舞、田楽舞、静の舞、延年の舞、
・・・
うんうん、と聞いてると
おっと危ない剣の舞
あぶないことはいたすまい、
 
この辺からあやしくなって
横浜名物ありゃシューマイ
その時折々のダジャレあれこれ。
 
きりきり舞いやらてんてこ舞い
愚僧の話はこれでおしまい!
 
もう初めて見たときは
この部分が本当に衝撃(笑撃)でした!
歌舞伎って真面目で難しいものだと思っていたので。
 
踊りが始まると
衣装の引き抜きの鮮やかさ、
様々な女性の姿の踊り分けも
緩急あって面白い。
 
で、またまた驚いたのは
途中で舞台から
手ぬぐいまいちゃう!
えええーっ!?でした。
 
ちなみに今回
剛腕の坊さんがいて(笑)
3階席まで
手ぬぐい投げてくださいましたよウインク
 
 
歌舞伎って
堅苦しいものじゃないんだ、
と初めて知って
大好きになったきっかけをくれた演目でした。
 
以来、
いろいろな役者さんの道成寺を見て
それぞれの個性豊かな「花子」像を
毎回楽しんできました。
 
けんけんはやはり上手い!
子供のころから
「ホントは大人じゃないの!?」
と思ったくらい
踊りがうまかったけど
どんどん磨きがかかってますキラキラ
ものすごい安定感。
まだ若いから体力があって
最後の鐘に上がるところ
シュタタタッと駆け上がっていたのには
思わず笑ってしまった爆  笑
 
年を重ねていくと
体の動きがだんだんと
緩慢になるのと引き換えに
深い味わいが生まれてくるのが
歌舞伎の面白いところ。
けんけんの今後が楽しみです照れ