今日は、風邪疲れを癒そうと、会社帰りに、近所のさくら水産(新宿御苑近く)に寄って、さくら水産オリジナルの日本酒(樽酒)2合と、カワハギの焼いたのや、お寿司などをつまみにして、「小説を書くための基礎メソッド 小説のメソッド<初級編>」(奈良裕明著 雷鳥社)という本を読んでいた。

最近、プロットについて考え始め、頭から離れない。新宿紀伊国屋本店に行っては、「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」(シド・フィールド著 フィルムアート社)や、「エンターテイメントの書き方 1」「エンターテイメントの書き方 2」(いずれも 柏田道夫著 映人社)などという本を買ってきては、パラパラとプロットに関するところなどを拾い読みしている。

(ちなみに、最近読んだ本で、小説を書いている人達にオススメと思うのが、「文芸漫談 笑うブンガク入門」いとうせいこう×奥泉光×渡部直己 集英社 ではないかと思う。眼から鱗が、笑いながら身に付く?! ついでに、この続編の「世界文学は面白い」もオススメでしょう。)

今書いている小説は、プロット、ハコ書きなしに、MacBook Airのキーボードから書き込んでいる。カフカがいきなり書くという話を、池内紀訳のカフカ全集(白水社)の後書きで読んだ記憶があり、そんなものと思っていた。

冒頭で紹介した本とかシナリオ作家達が、ハコ書きというのをやってるという話から、なるほどとうなずけることがあった。

つまり、プロットというのは、はずすためにやはり書くべきなのだということ?
ハコ書きをしておいて、そこからズレていく事、ドゥルーズ風にいえば、プロットからの逃走の線が、小説を書く事になる。
だから、ハコ書きは必要なのだ?(なんだか分かりにくいかもしれないが、そうなのだ)

島田雅彦「小説作法ABC」(新潮選書)にもそんな感じのことが書かれている。

保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」(中央公論新社文庫)のストーリーにっいての章にも、そんな趣旨ではないかと思うことが書かれている。

プロット、ハコ書きの必要性とは、書くことの線路ではなく、ハズレていくための輪郭みたいなものかもしれない。

小説を書く上で面白い本は、高橋源一郎「一億三千万人のための 小説教室」(岩波新書)だろう。
この本に出ている20個の鍵を手帳やパソコンに写して、繰り返し見直すといいのかもしれない。

以前、レイモンド・カーヴァー「ファイアズ(炎)」(村上春樹訳 中央公論社)に、小説を何度もリライトする話がでていた。確か丸山健二「まだ見ぬ書き手へ」(朝日文庫)にも同じことが書かれていた。
しかし、リライトには時間が必要だ。カーヴァーとか丸山健二、ジョイスといった作家の手法は、プロットをたたき台にするということはせず、いきなり書いてから、何度も書き直すという方法なのだ。

それもまたひとつのやり方であろう。

しかし、どうも自分には向いていない気がする。
やはり自分にあった方法というのがいいのだろう。

ガチガチにプロットを固め、詳細なカードを書いて、あとは清書するだけのような方法もあるのだろう。
しかし、それも自分には合わない。

たたき台としてのハコ書き、ラフなものを作っておいて、また、結末が決まらない段階で、書き始めてもいいのだと思う。小説の強みは、脚本と違うところがあり、映像を使う訳ではないからだ。

それでも、映画を見る事は、いい勉強になる。なぜなら、エンターテイメントの構成からズレてゆくところに、小説の可能性があるからだ。

それにしても、最近、取材としての読書量も多くなり、お酒を楽しむ時間がどんどん減っている。歴史関連の書物を読み出した。

「妖怪の論理学 第二部」は江戸時代の幕末近くが舞台となるので、江戸の地図まで調べ始めている。
第一部も、今は、戦国時代から江戸幕府までの歴史の背景を調べているところ。

歴史というものに言及したついでに言うと、歴史の教科書や授業で教えていることは、実はフィクションなのだという視点は大事だと思う。
そもそも、平安時代とか奈良時代の話が、律令政や皇室や貴族の政治の話が中心になっているが、庶民や農民の観点とか視点がないのは、どういう訳だろう。
向田邦子のドラマには、庶民の視点があるので、面白いのだろうけれど。

ついでに、韓国映画は面白いと思う方々向きの本を紹介して、今日は寝る事にしませふ。

「韓国映画 この容赦なき人生 骨太コリアンムービー熱狂読本」(株式会社鉄人社)

全編インタビューした感想で編集されている。
私の好きな「息もできない」(宮藤官九郎)と「母なる証明」(寺島しのぶ)も取り上げられていたので、嬉しい限り。

西新宿の焼き鳥桔梗と西武新宿加賀屋の常連さんで、飲み友の韓国映画通の人と、よく批評会をやったり、映画を一緒に観にゆくのだが、やはり、韓国映画は面白い。
(焼き鳥桔梗は最近、リニューアルしたのだが、怠惰で小説に関しては勤勉になった私の時間がなく、ブログで紹介しきれていないのだが。
焼き鳥桔梗 新パスタ 三食同順
こちらをご覧ください。明太パスタは、紫蘇と海苔の香りと明太子のアンサンブルが眼から鱗、喉ごしにプレミアモルツかな? 
最近、風邪を引き続けている私は、居酒屋さんでも少しの酒量で酔えるというお得な今日この頃です? 風邪を直してから飲みませふね!)

小説を書く時間を作ることが、現在の最大の課題であるが、それはお酒を飲む時間とのトレードオフでもある。

悩みどころ、といったところで、明日からまた小説を再開しなければ......