「逃避行」 篠田節子 | ベランダの森

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旧【「深呼吸、よく噛んで食べる、感謝、すべてのことを当たり前と思わない」気まぐれ読書感想文日記、けど読書以外の話も多くてすみません。】よろしくお願いします!旧タイトルに毎日意識したいことをメモしました。忘れそうになるので。私にとっては健康第一なのです。

<50代の主婦、妙子。

家族関係は、温かいとは言いがたい。

唯一の心の支えである愛犬ポポが、

ある日、大きな事件を起こしてしまう。

追い詰められた妙子は、どこへ向かうのか?>


作品にもよりますが、

篠田節子さんと、乃南アサさんの作品の中には、

「世の中、甘くない」と思わされるものがあります。


なんとなく、女性作家の方が、

登場人物の女性に対して容赦しないような気がします。


「逃避行」は、ほとんど楽しい話ではありませんが、

疾走感があって、ぐいぐい読まされてしまいました。


この設定で、ここまで読ませるのがすごい!


主人公と年齢はあまり近くないのですが、

うちにも、犬が2匹いるので、

共感できたり、身につまされるような気分になりました。


妙子の選んだ道、私は賛成です。

ただ、切ない、悲しい、空しいという気分になる話なので、

また読みたいとは思いません。


「女たちのジハード」の方が、

楽しさとか面白さは、ずっと上だと思います。


あと、なんか宗教色が強そうで、

ずーっと敬遠してる「ゴサイタン」も、

やっぱり読んでみようかな。


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