色の3大原則 | 美大に行かないでデザイナーになる方法!
どうもkeloです。
いかがお過ごしでしょうか。

今回は「色」について、
かなり詳しく突っ込んだ内容を書いていきたいと思います。

少し長くなりますが、
実践的で絶対に役立つ内容かと思ってますので、
最後までお付き合いください。

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1.色選び(配色)についてと
『色感を磨く具体的な方法』について。

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さて何度か『色の3属性』について
書かせてもらってます。

その中で「色相」にあたるかと思いますが
今回は『配色』について書かせてもらいます。

ある読者の方から『配色』について悩んでいて
どうも上手く自分が色を選べていない、
とのご相談メールが来たからです。



最初はこの方に『配色』についての質問に対して
返信を書こうと思ってましたが、

同じように、
きれいな色選び、配色について、

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『どうれば少しでもきれいな配色を選べるか?』
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悩まれてる方も多いいのでは?
と思い、このメルマガで返答させてもらうことにしました。

そんな訳で、今回は『配色』と、
きれいな『配色』が出来るようになるための上達法。
までご説明できれば、と思います。

さて、『配色』ですが
このメルマガでもご説明させてもらった

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『色の3属性』
1.色相 2.彩度 3.明度

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の中で、
1の色相の部分の話ですね^^



『配色』と言っても
皆さんそれぞれイメージするものが違うかもしれないので

今回お話しする『配色』については


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『デザイン全体を支配する2色か3色の色合わせ』
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と定義させてもらいますね。



webデザインで言えば、細かい色合わせも
ありますが、画面全体を見渡した時の
『テーマカラーとサブカラー』
くらいに考えてもらえれば良いと思います。

~テーマカラーはドミナントカラー(支配色)
とも言いますが。

http://www.mcdonalds.co.jp/

例えばこのサイトで言えば
『茶色、ベージュ、黄色』

この三つが重要な配色で、ここに
商品写真や、キャンペーンの画像の
色味に左右される。という形になるかと思います。



では。少し本質的な話になりますが、

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『配色』を決める。
そのデザインで重要な基調色を
2.3色を選ぶ時に必要なのは。

感性?それとも論理性?
どちらでしょうか?

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答えはその両方です。


。そのどちらも非常に大事なものです。



そのデザインを支配する基調色を決める(2.3色)
この基本的な行程の中にも、
デザインの本質、が見え隠れします。

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『感性と論理性のどちらも重要で、
双方の性質を上手く使いこなす事
がデザインそのもの』

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つまり、
よく書かせてもらっている。、
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デザインとは
感性(右脳)と論理性(左脳)の
間に橋をかける、

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ということですね。

きれいな色を選ぶのも、
同じ事です。


まあ、
色選び=デザインの一部
なんで当然と言えば、当然です。


良い機会なんで
順を追ってご説明しますね。

美しい配色、とわざと抽象的に書かせてもらいましたが)
そもそも、何を基準にして『美しい』なのか??

あなたはまずクライアントの事を考えるはずです。



クライアントの求めるイメージが
例えば、大人っぽくも渋く、
高級感のある配色であったら

あなたは彩度が低く、明度の濃い
高級感溢れる、えんじ色を選ぶかもしれません。

そしてそのワインが、大人っぽいけど
かなり辛口で秋にばかり出荷するワイン
ならば、もう一色、どんな色を隣に置けば良いのか?


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『ただ地味な色だけのデザインならこのワインの力強さが
伝わる訳もないし、パンチも効かせたいな。
よし、ドミナントカラー(支配色)が
えんじなら、思い切って補色系の色をもう一色選んでみよう。』

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えんじの補色系→おおざっぱに、大体緑あたり。

補色をそのまま使うとハレーションを起こすだけと
言われてもいるので、完全な補色は外すのが得策。

なので、純粋なグリーンは使わずに、。

ならばオリーブグリーンか??(→少し黄土色に近い)
エメラルドグリーンか??(→少し青に近い)



ここまで非常にロジカルに来てますね。
かなり、論理性だらけです^^

でも、

最終的にあなたがどの緑色を選ぶか?



ここから先は、あなたの『頭』は、しばらく沈黙して

その代わり、
あなたの『心』がしゃべり出すのです。


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『心』はすなわち、『感性』です。
『感性』が選んだ緑色に、
特に選んだ理由がなかったりします。

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人に聞かれれば、あなたは
初めから考えていたように、
その緑色を選んだ理由も
話すでしょうが、実は理由はほとんどありません。

本当の理由は、
あなたの『感性』が『こっちが良い!』と
言い切っただけ、だったりします。



まあそれは少し言い過ぎで、

実際は、何かをデザインする時に
論理性と感性、右脳と左脳をフル回転するので
どちらかだけ、が大事という事はありえません。



デザインには理由があるのですから。

最後はクライアントの要望がこうで、
ユーザーの事を考えてこうなりました、と

説明出来るデザインを目指すべきだと
いうのは言うまでも有りません。



それでもやはり『色』を決める時に、
そのデザイナーの『色』に対する感性、
センスによってデザインの見え方も
随分変わってくるはずです。

最後の最後でどの色を選ぶか?
。やはり、感性でしかありません。
ですから、色の知識を勉強するのは
とても良い事なんですが、
それと同じくらいに、あるいはそれ以上に、
デザイナーは、

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日々『色感』を磨かないといけない、
そんな風に思うんですね。

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いわゆる『色感』の鋭い方、
素晴らしい方、って必ずいると思うんですよね。

つまりは『この人の選ぶ色はきれいだよな、』
という人、配色が上手い人、ですね。



わかりやすく言えば
すごいお洒落な人ですね。
何かわからないけど、この人は着るものが違う、

明らかにおしゃれで、あか抜けている人、



皆さんの周りにもいると思いますが
お洒落、に見える場合、色も上手く合わせている、
選んでいると思うのです。



では、ここからが本題です。

そういうお洒落な、色使いも上手な人に
あなたがなるために、何をすれば良いのでしょうか?

色を使いこなす感性の鋭いデザイナーにあなたは
どうすればなれるか?



少し別の言い方で言わせてもらえれば、

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『色感』は磨かれるか?
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という事です。



実はこれ、美大予備校の時に
僕が悩んで、お世話になった講師に
問いただした『疑問』でした。

その時の僕の色使いは最悪で
どんな色を選んでも、
汚くいやな感じの配色となってました。

今、考えてみれば『色の3属性』も全く知らず、
色感だけでなく知識も何もなかったから
当然なんですがね。



若い先生は僕の『疑問』に一言で答えてくれました。

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『色感とか、センスなんて磨くもんだよ』
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これだけなんですが、
若い時の上からの言葉とは恐ろしいもんで

僕の今までのデザイン人生の?
支えになって来たくらいに、
大きな言葉となりました。
(今でも無意識に支えられてる言葉かもしれないです)




では、
どうやって。色感は磨かれるか??


具体的な方法は、
後で説明させてもらうとして、

おおざっぱな言い方になりますが、
自分の経験からすると、

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『色まみれになる』のが手っ取り早いです。
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良い色をひたすら探すんです。
。できれば、もう色を落ち葉を探すように、
手に取りながら、これでもない、あれでもない。と
やってみてください。



また、抽象的ですね。と、
言われそうなんで具体的には。

街を歩きながらポスターやお店に飾られている服からでも
何でも、色を探していくのもなかなかに良いと思います。


何でも良いのです、
お洒落な駅ビル、お菓子屋、
スタバの店内も素敵な色合わせがたくさんありますし
そこら辺見回しても、

きれいな色はどこにでもたくさんあるかと
思います。




ここら辺はその人の好みもあるので

強要しませんが『歩きながら色を探す』のって
まず、『色感を磨く』のに結構有効だったりします。
(体が軽く運動している時の方がアイディアが出る、
と言いますがそれに関係してるかもしれません)



デジカメ等で軽く、街の素敵な色を
ビジュアルメモをしていく感じで良いかもしれません。

(ただ、お勧めとしては、
本当に良い色を見つけたな、という時には
それをメモってみてください。言葉でも書き留めておく、
『モスグリーンとコバルトブルー』とか、言葉で残しておきます。
写真だけ撮って安心すると心に残らなかったりするもんです)



まあ環境は様々でしょうし
身の回り、田んぼばかりで、と言うのであれば
(それはそれできれいだから良いですが)
雑誌やインターネットで探してみても良いかもしれないですね。



雑誌の中から素敵な配色を探すとして、
お勧めなのは『装苑』です。

コンビニでも売ってる所は売ってます。
500円台で買えます^^

昔、僕が傘をデザインする会社(アパレル)で
センスや色感を磨く時に一番重宝して、欠かさず見ていた雑誌です。
(最近はネタも面白いです)

まあここら辺は個人の好みも有るので
好きな媒体を探して、雑誌も好きなものを選べば良いです。
楽しんでやってみることですね。
(でもファッションなんか色選びが素敵なんで狙い目かもしれません)



さて、では
『色感を磨く』為に僕が昔から実践している
方法をご紹介します。

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『色ノート』を作る。という方法です。
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簡単に、
順を追って説明させてもらいますと、。

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『何できれいな"色あい"なんだ?』
という写真を見つけたら、

その元になる『2色』の色合わせを見つけ、。
そしてその色をメモります。

僕の場合は色チップをちぎって
写真と同時に自分の色ノート(色スクラップブック)
にはってストックしておきます。

そして、ある程度、
写真+色チップのスクラップノートが
一冊の本に見えるくらいにたまってきたら、

『きれいな色だな、でも何で
この色合わせはきれいに見えるんだろう?』
などと思いながらじっくりと見返す。


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初めはこのストックの集積(つまりは色ノート)を
見返して、デザインをする時に
『この色を使おう』、と実際に使ってました。

でも今では
気が向いた時に趣味で?見返してるだけです。

この『色ノート』を見返す時は、
。楽しみながら楽な気持ちでやってもらって
構いませんが、ひとりで集中してやった方が効果的だと思います。



前にごこのメルマガでもご紹介した
3册のデザインノートの、一冊を
色に特化してやってみるだけ、ですけどね。

ノートが一冊分、出来上がるくらいに
スクラップがたまるくらいに数をこなせば、
十分、色感は磨かれるはずです。
(逆に少なければ足りませんから、
数多く、色にまみれましょう)




他の勉強法でもそうだと思いますが、

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『色感を磨きたい、センスを良くしたい』
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とした時に、一番効果的なのは
『興味を持つ事』だと思います。

色感を磨きたい、なら色そのものに
はまってみてください。


色と音って似てると思うんですけど
人が使える色や音って、同等に用意されてるはずなのに
ある人が配色すると美しくなるのに、
ある人が配色すると、そうでもない。

何が違うのか?
意識しながら、考えながら、手は動かしていく、
そういう方法がまた効果的だったりします。


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あるいは純粋に、何故この配色は美しいのか?
スクラップしながらどんどん興味を持って
ひたすらに良いと思える色合わせを
身の回りから探していく。

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あなたを導いていくガイドは
他の誰でもなく、あなたの好奇心です。

興味がある人が(例えば色選びなら色との)出会いも多くなり、
上達も早いのではないでしょうか?
(これはデザインだけでなく全てに当てはまりそうですけどね)


とこんな風に
色を探して、色にまみれるくらいに
色の事で頭がいっぱいになるくらいに
やってみることをお勧めします。

そして、
そんな風にして少し迷ったとしたら
そこでまた『色の3属性』とか、
基本に戻って考えてみて下さい。



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実践(経験)と基本(論理)をいったりきたりすると、
『色感は必ず磨かれます』

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そしてそうなる為にはあなたの
『好奇心』というガイドが必要になります。
是非そのガイドと一緒に階段を登ってみて下さい。

最後まで読んで頂き、有り難うございました。

kelo

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