職業訓練から帰宅して、家事を終えると自分の時間は1時間と残っていないことも多いです。

 

その時間は、全て職業訓練の復習に充てていて、オーディオブックはスキマ時間にざっと聴くことしか出来ないので、先日作成したアウトプット・ノートはさっそくお休みし、乱読モードに。

 

そんな中でも、株式会社オトバンク(audiobook.jp)の代表取締役会長 上田 渉 さんの著書は共感が大きかったので記録に残したい! 

 

今更ですが、私が毎日聴いているオーディオブックの会社を作ってくださった方(恩人!)の書かれた本になります。

 

上田さんの経歴がまた面白くて、一番ぐっときたのは、緑内障のお祖父様のために起業され、ビジネスが軌道に乗るまで不調時も志高く続けられたという点です。

 

私もこうして入院をきっかけにお世話になっているものですから、感慨深いものがありました(上田さんの母校は、私の昔のジョギングコース上だったこともあり、勝手に親しみもわきました)。

 

そして、本著の根拠となった耳勉強法は、ご自身が偏差値30で先生にも見放されたところから、音読を活用した勉強法で東大へ進学された経験が裏打ちされているとのこと。

 

この聴力活用の勉強法、TOEICの勉強で効果の高かった、文章を読み上げる音声を聴きながらの視覚読書と、音読(シャドーイング)を繰り返すのに似ている!と思って、今受けている職業訓練の復習にも活用できないかな?と考案中です。

 

聴きながら読めば、脳の基礎能力が強化されるという点に共感しつつ、半ばすがる想い。

 

 

 

 

 

ここから私のもともとの英語力について、のお話です。

 

私は英検3級レベルからのスタートで、駐在妻として3年近くアメリカに住みましたが、帰国して試しに受けたTOEICでは、仕事分野の英語の多くが分からず、530点しか取れませんでした。

 

専業主婦で必要もなかったので特に勉強もせず、しばらくしてシングルマザーになり、山奥の実家に引っ越して、周りに英語が全くない生活も続いていました。

 

(2021年12月。実家地方でトンネル見学会に子どもと一般参加した時の写真。)

 

1年前に再び市街地に引っ越してからは生活費のために働き、胃癌になり、ここ半年程は、常に頭に靄がかかったような思考状態が続いていました。

 

加齢の物忘れとはまた違う、記憶を虫食いにされるような記憶そのものの欠落にも悩まされ、自分が信じられなくなるような事もありました。

 

それが、少しずつ改善したのは、入院中から始めたオーディオブックと、アルクのTOEIC対策アプリsantaのおかげではと考えています。

 

↑AIの判定も、ほぼそのままでした!

 

例えば、

何曜日?

何番ゲート?

飛行機が遅れる前に到着する予定だった時刻は?

という問題。

 

私は、読み上げられる文章をうまく記憶できないので、シャドーイング(試験中は口パクする)による感覚の記憶で解いています。

 

シャドーイング(音読と効果は同じ)しながら聴いていると、頭で忘れていても感覚的に覚えられているので、負担が少なく、楽だったのです。

 

こんな病み上がりポンコツ脳の私でも2か月で200点上がったので、聴覚の柔軟性や、聴覚が脳に与える影響を活用したら、多くの人に点数大幅アップは確実ではないだろうか、と思っています。

 

私は病気の間、毎日のように、なんでこんな簡単なことも忘れてしまうんだろう、と怒りや恐怖、悔しさや情けなさを味わいました。

 

職業訓練初日の自己紹介でも、これを話してください~という要素が5つあったら、3つまで話して完結させてしまい、まだまだ覚えられないなあと自分に失望したり(今まで無意識で出来ていたことが突然出来なくなったので、メモを見ながら行う、カンペを作る、などといった行動で予防出来ないのです)。

 

それでも、まだ活路がある。

 

また一歩、前向きになれた本物の1冊でした。

 

 

 

 

起業家としての成功は、ご家族への愛があったからこそだったのですね。

 

上田渉さんへ感謝と、これからのご活躍をお祈りします。