退院から12日後の今日は、再診日。

ESDで切除した箇所を、顕微鏡で細かく検査した結果を聞いた。

画像を見ながら、

“今回は根が深くなかったので、これ以上の切除は必要ないですよ”

と先生。

ほっとして、初めて

“いわゆる、スキルス胃癌だったんですよね?”

と聞いた。

低分化、とか進行が速い、という説明は聞いてきたけれど、この単語の破壊力に恐れをなして、今まで聞けなかったヘタレ患者である。

“そう!そう!”

いつも眉間にしわを寄せ、神妙に話す先生も、今回は良い知らせだったせいだろうか、軽めの相槌を打つ。

“これだけで済んで、よかったです。”

やっぱりそうだったのかー、あぶなかったー。

私もようやく、ひと段落ついた気がした。

“2か月後にまた内視鏡で経過観察しますね。”

とのこと。

これから長らく、経過観察は必要だけれど、晴れて今日から、湯船にも入れる。

献立に悩んだり、買えるもの(自分が食べてよい物)が見つからずにスーパーを何巡もせずに済む!!

帰宅後に食べた、久しぶりのアイスクリームは激うまだった泣き笑いキラキラ

 

 

 

 

そして、帰宅後、実家に電話した。

山奥の、実家。

※画像は実家に設置したWifiでテレワークを試みた際のMYノートパソコン(石でお尻が痛くて移動した)

 

“出てけ”

と言って私を追い出した父が出たが、結果を伝えると

“よかった”

と言われて拍子抜けした。

夜になり、母からも別で電話が来た。

そして母には、

“今月いっぱい働けば1年に働いたことになって、保険もおりるから、今の仕事辞めることにした。”

とも伝えた。

 

そう、今日もうひとつ先延ばしにしていたことを終わらせたのだ。

今の職場は限界。

自分の命を縮めるかもしれないと思いながら働くことはできないので、職場に電話して、検査の結果と、体調不良を理由に辞職の話をした。

入院中、ああ、自分はあの職場で精神病んでいたな、と分かった。