教育実践報告 「さんぽのおくりもの」

 みんな一緒に生きていく

講師:元小学校教諭・民族民主教育の会 前原 あや さん

■日時 : 2/24(土) 午後6時30分~

■会場 : 銀河実験劇場      

(東京都北区神谷3-19-12  TEL 03-3902-3197)

■入場 : 500円

 

 ここに、「さんぽのおくりもの」と題した 1 冊の本があります。―さっちゃんとあや先生 今日もお・散・歩― と添えられて。 はじめに さっちゃんとあや先生は、春から二人で勉強しています。 さっちゃんは、絵を描くのが大好きな 2 年生の女の子で す。1 年生の時は通常学級にいました。でも、「先生とも友だちともコミュニケーションがとれないから」と、いろいろ調べた結果、「自閉症」と診断されて、特別支援学級に入ることになったのです。 (「さんぽのおくりもの」より)
 この本は、こうして特別支援学級で 2 年生のさっちゃんと二人で勉強を始めたあや先生の教育実践記録。さっちゃんの 成長が、心あたたまる文と写真で綴られています。 世界では障がい者を差別したり分けたりしない教育が進んでいますが、日本の文科省は、障害の種類や程度に応じて特殊教育を、一人ひとりの教育的ニーズに応じて指導支援を行う特別支援教育に転換したと言っています。そんな中、あや先生は、「みんなから分けられ外されて喜ぶ子はいません。大人だって同じです。自分が 分けられ外されたらどんな気持ちになるかは誰もが知っていること。それなのに、障がい者の思いは全く無視されて、世の中の都合で分断しているのです。私たちはまず『あなたは本当にここ(特別支援学級)にいたいの?』と子どもの思いを聞くことから始めなければならないのではないでしょうか」と教育実践を展開したのです。みんな一緒に生きていくと。
 2 月の緑フォーラムでは、前原あや先生のお話から、教育の在り方を一緒に考えていきたいと思います。

GREEN FORUM  緑フォーラム
主催:緑フォーラム 
連絡先:緑フォーラム事務局 渡辺千鶴(090-2201-9788)