細胞が老化することは新陳代謝には必須の生命現象ですがその一方で加齢性疾患をもたらす原因でもあります。老化細胞は通常はアポトーシスを起こしたり免疫系によって排除されるのですが居残ってしまう場合があります。老化細胞の除去(senolysis)に役立つ物質はフィトケミカル成分にも見出されています。ネトルやバーチに含まれるクェルセチンや桑の葉に含まれるフィセチン、ヒハツに含まれるアルカロイドのピペルロングミンなどがそれにあたります。クェルセチンは強力な抗酸化作用をもたらすとともに老化細胞の排除にも貢献しているのです。