植物療法の本場であるドイツではある時期から植物医学(フィトメディスン)という言葉に代わって植物療法(フィトセラピー)という言葉が使われるようになりました。 以下は私の見解です。医学とは医科学のことで純粋科学を土台にします。(生きている人間を純粋科学の土俵に乗せるのは現時点では所詮、無理なのですがそれはそれとします。) したがって医学に基づいた医療では標準化された薬物(新薬)を用いて標準化治療を行います。一方、例えばアロマセラピーでは効果発現に対して用いる精油の一般的に言われている機能性だけではなく精油の品質やセラピストの知識、技能や意識、クライアントとセラピストとの信頼関係、クライアントのアロマセラピーに対する理解と信頼など様々なファクターが介在します。さてメディスンとセラピーは対立概念ではありません。さらにはセラピューティックな医療もあればメディカルなセラピーもある。大事なことは自分のポジションを絶えず再確認することだと思います。