三十代半ばの頃、健康診断で喉の凝りを指摘されました。細胞組織検査の結果は良性で、甲状腺機能の血液データも正常でした。おそらく腺腫性甲状腺腫だろうとのことでした。
当時2センチ大だった腺腫は20年余りが経った現在、5〜6センチに増大し首を後屈すると圧迫感を感じます。最近では血液が淀む様な食べ物(私の場合、肉類や油もの、砂糖類)を食べた後は腺腫の圧迫感を感じます。

腺腫様甲状腺腫は甲状腺の細胞が増殖(過形成といいます)して、しこり状に発達しているもので、原因は解明されていません。
喉に圧迫感があったり生活に支障を来すようなら手術などの医療処置をすすめられます。



甲状腺が腫れてきた事には心当たりがありました。悲しみや不安を我慢したり、自分を責める気持ちが湧いてきた時、喉のピンポイントを押さえられる様な苦しさを感じていました。

検査をしても原因が分からない此の様な症状を「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と言います。また、ヒステリー球とも呼ばれることもあります。
「普段からストレスを発散することが苦手な人」、「嫌な思いをしても我慢してしまうタイプの人」に此の様な症状を感じる人があり、また、比較的女性に多く見られる症状です。


ここからは私独自の見解ですが、始まりは自分の心を痛めるストレスが咽喉頭異常感を起こし甲状腺の細胞の過形成(甲状腺腫)を引き起こしたと捉えています。
これは喉からの「声なき声」だと思いました。
「苦しめないで!抱えこんだ重しを手放して!許して、洗い流して、受けとめて!愛して!」と。
医師でもクスリでもない、私が自分の心にふれてヒーリングすることが何よりの妙薬となりました。
そして自然栽培の野菜や玄米、山菜や野草、天然塩、湧き水など其のもの本来の高いエネルギーを蓄えた食べ物を軆に取り入れると、神聖幾何学的に、軆の細胞が整っていく様に感じています。心の状態や食べ物によって症状が軽快する体験から本当に「声なき声」を受け取り、それに応えることで体はちゃんとバランスを保ち出すという事が分かりました。