最近どの家も見なくなったが昔の家には応接間があった

結婚するとき(40数年前)に建ててもらった我が家にも存在していた

洋間でソファとテーブルが置かれていたが使うことのない部屋だった

親しい人はリビングに通すし そうでない人は座敷に通す

間取りに私の意見は全くないのでなぜ作ったのか疑問だった

娘のピアノを買った時ソファとテーブルは処分した

娘がピアノを弾かなくなってからは応接間はドンドン物置と化していった

応接間とリビングはドアで繋がっているがここのドアを使ったことはない

いつもドアの前には何か邪魔するものがあったし部屋に入る用事もなかった

 

この部屋を今年大改造

里帰り出産の娘が二階よりここが便利だから使いたいと言い出して

前々から悩んでいたピアノを処分

大掃除をしエアコンを新しく付け替えお孫ちゃんと娘の部屋へと変った

この部屋だと廊下を通らずに直接リビングや台所にいける

ドアを開けていればお孫ちゃんの様子がリビングから見られる

こうしてお孫ちゃんは2カ月の間この部屋の住人だった

 

娘とお孫ちゃんが自宅に帰ったあと

がらんとした部屋で寂しさも感じたのもつかの間

私は閃いた

この部屋を使わない手はない 私のアトリエにしよう

多趣味な私は習い事のたびにアイテムが増えていく

ミシンを出しっぱなしにできる部屋が欲しかった

やりかけのものをそのままにできる部屋が欲しかった

かくして私は趣味のための部屋を確保した

 

長い間日の目を見なかった応接間は今年大変貌をとげた