前回の壱岐採集の続きになります。
目的はチョウセンヒラタ、キンオニ・・・ではなくツシマヒラタ!!
個人的に好きな国産titanusなのですが、せっかくなら自己採集からブリードを始めたく、ぜひ数ペアは持って帰りたいところです。
◆対馬(つしま)について
長崎県北部の玄界灘に位置し、福岡県の博多港からフェリーで約4時間30分、高速船で約2時間15分。長崎空港・福岡空港からは飛行機で約30分。
九州本土から約132km離れているのに対し、韓国まではわずか約50kmの距離にあり、「国境の島」として古代から独自の歴史と防人文化を刻んできた島。
地理: 南北約82kmに及ぶ細長い島で、島全体の約89%を急峻な山林が占める。中央部の浅茅湾(あそうわん)は複雑に入り組んだリアス式海岸で、無数の島々が浮かぶ神秘的な景観をなす。
気候: 対馬海流の影響を受ける海洋性気候。年間を通して比較的温暖だが、冬季は大陸からの季節風を受け、九州本土よりも気温が下がることがある。
景観・文化: 豊かで原始的な自然が色濃く残り、国の天然記念物「ツシマヤマネコ」をはじめとする固有の生態系が形成されている。古代の山城「金田城跡」や元寇の歴史、リアス式海岸を一望する烏帽子岳展望台など、雄大な歴史と自然が魅力。
▼宿・食事について
宿:厳原(いづはら)などの中心街にはビジネスホテルやシティホテルが集まるほか、歴史ある旅館やアットホームな民宿、自然を満喫できるコテージやキャンプ場まで多彩。今回は厳原の「ツタヤホテル」さんに宿泊しました。
朝食付きでもリーズナブルでおススメです。
食事:対馬の海鮮(あなご・クエなど): 水深が深く潮の流れが速い海域で育った「西の沖あなご」は脂の乗りが抜群。その他、ヒオウギガイやサザエ、高級魚クエなども絶品。
酒は島唯一の酒蔵(白嶽酒造)の日本酒や焼酎など
▼クワガタ採集について
対馬は大陸と日本本土をつなぐ生き物たちの「架け橋」となった島であり、日本国内では対馬にしか生息しない貴重な大陸系の昆虫や、極めて大型化する亜種が生息するクワガタの聖地。
主に以下の種(亜種)が生息。
・ツシマヒラタクワガタ(Dorcus titanus castanicolor)*日本産ヒラタクワガタ中、最も長大になり大アゴが伸長する人気種
・チョウセンヒラタクワガタ( Dorcus consentaneus)*国内では対馬と一部の離島等にのみ生息する大陸系種
・ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus )*朝鮮半島産と形状が近い
・コクワガタ(Dorcus rectus)
・キンオニクワガタ(Prismognathus dauricus 亜種)*国内では対馬固有の希少種
など(オオクワガタも)
冒頭記載した通り、メインターゲットはツシマヒラタです。
あとはノコギリが採れればなぁ・・・くらいです。
+Ghost of Tsushimaの聖地巡礼(^-^;
~Day1~ 8月7日
壱岐 芦辺港からのジェットフォイルに乗り、対馬へ
夢に見た対馬の光景。Ghost of Tsushimaをプレイしているときも険しい山岳地だなぁと思っていましたが
外から見れば本当にその通りですね。
壱岐と同様、事前にGoogleマップでマークしたポイントを回ります。
植生図も見てから来たから大丈夫だろう...と思っていたのですが
クヌギ林はあるが、樹液すら出ていない電柱クヌギばかり、、、
下島のポイントは全滅、縋るような思いで上県まで向かいます。
しかし・・・
ポイントらしい場所は見つからず、ここで日中タイムアップです。
新規開拓でヒントすら見つけられていないので、夜間の採集は危険と判断し、大人しくホテルに帰って改めてポイントのマークをすることに。
植生図のことは一旦忘れ、下島でよさげなポイントを探すことにしました。
(あまりにもテンションが下がり、飲みにいくこともなく1日が終わりました(;_;)
・・・あれ?もしかして対馬の採集って新規には難しいのでは?
~Day2~ 8月8日
1日目でグロッキーになりながらも、新たにマークしたポイントを回ります。
そしてなんと、植生図に載っていないクヌギ林を見つけました。
(樹液にきていたツシマフトギス)
しかも樹液木がかなり多い!これは期待できそうです。
そして立て続けにヒラタとノコの死骸を発見。
間違いなくこのポイントに生息していそうです。
付近をくまなくみていると、根元から樹液を出しているクヌギを発見。
クワガタらしき影が見えていたので引きずり出すと・・・
ツシマヒラタ♀でした!!
30mmほどですが、これでボウズ回避・・・
日中に採集できるとは思っておらず、喜びよりも先に安堵しました。
あらかたポイントを見終わったので観光と食事に行くことに。
小茂田浜神社と小茂田浜にやってきました。
小茂田浜といえば、Ghost of Tsushima冒頭のシーンが強烈でしたよね。
(誉は浜で死にました、の浜というほうが分かるかも)
昼食は対馬穴子重をいただきました。
忖度なく、こんなに美味しい穴子は初めて食べました。
昼食を食べてポイントを回っていたらいい感じの時間になったので、日没までホテルで待機し
ついに夜になりました。
午前中に訪れたクヌギ林に行ってみると、日中はどこにいたのか、カブトムシが大量でした。
樹液にはほぼ必ずカブト、、、ヒラタはいないのか?
そんな中、洞に黒い影が・・・・
ツシマヒラタ♂でした!!
ついにペアが揃いました。本当にホッとしました。
その後も樹液木を見て回ると・・・
メイトガード中のツシマヒラタ&G、、、
こんな調子で数を追加することができ・・・
なんとか5ペア採集することができました。
最大個体は68mm、横は67mmです。
70mmオーバーを見ることはできませんでしたが、採集できただけで胸いっぱいです。
その後はホクホクで飲みにいきました。
白嶽酒造の「対馬やまねこ」、「こっぽうもん」をいただきました。
(もちろんボトルで買って帰りました笑)
~Day3~ 8月9日
最終日は昼一のジェットフォイルで博多港に戻る予定のため、採集はせず観光に行くことに。
万松院で御朱印をいただきました。
ここはGhost of Tsushimaに登場する黄金寺のモチーフだと噂されていますね。
万関展望台から対馬のリアス式海岸を望む。
曇りだったのが悔やまれる・・・
▼総括
結果としてツシマヒラタを複数ペア採集することができました。
ノコギリは見ることができませんでしたが、時期的にも納得なので問題なしです。
採集で気づいた点をメモ書きとして残します。
・ポイント選びが重要!
→主に自分が苦戦した点なのですが、他の離島と比べても対馬は広いため、移動に時間がかかります。
植生図に載っていないクヌギ林もありますので、マップであたりは付けつつ足で稼いでポイントを探しましょう。
・洞に入っているヒラタを採集することは意外と難しい
→これは特に大型の個体の場合ですが、ツシマヒラタは他のクワガタと比べても圧倒的優占種です。
そのため一番条件の良い洞を陣取っていることが多いのですが、奥に入られると採集することはできません。
ライトを照らしただけで奥に逃げ込もうとするので、見つけたら掻き出し棒を奥に差し込み、逃げ場を無くして捕まえましょう。(実は今回の採集で何度か逃げられました。。。)
・林内がめちゃくちゃ乾燥している
→下草をツシマジカに食べられるせいで地面が信じられないくらい乾燥しています。
本土ではあまりクワガタが生息している環境に思えないかもしれませんが、対馬では通常です。安心してください。
乾燥しているせいで足元が滑りやすいのでご注意を。
・マダニに注意
→対馬は野生動物が多く、それに比例してマダニの数も多いらしいです。
私はブーツにゲートルを着用した上でできる限り肌を露出しないようにし、ディート濃度30%の虫よけスプレーを散布して臨みました。もちろんマダニ被害は0です。行かれる方はくれぐれもご注意を。














