昔々、子供たちが小学生の頃(←現在社会人&大学生)
小学校では「生まれ変わるなら何になりたい?」という質問をしていた。
まだ何者にもなっていない彼らに聞くことで、
そうなれるようにヴィジョンを持たせるとか将来の夢を聞き出すとか、
その手の目的があったようだ――が。
小1の子供はそんな甘くない。
娘の学年は「〇〇ちゃんのママが優しいから、〇〇ちゃんになりたい」
「鳥になりたい」「猫になりたい」「飛行機になりたい(←なぜ無機物)」
とか何とか、ヴィジョンも何も、具体的過ぎてどうにもならなかったようだ。
「猫になりたい」娘は、宿題をしなくていいから、という理由を書いたそうだ。
「”にゃー”っていえば撫ででもらえる」とも言ったらしい。
でも、まだまだ娘の発言は、懇談会の時に担任教員の
「かわいいですよね」という言葉を引き出した。
問題は抹茶坊主である。
彼は絵本もお話も読まず、恐竜図鑑、生き物図鑑ばかり見ている子だった。
彼の中では「生まれ変わる」「未来」「きっと進化している」となったようだ。
「僕、生まれ変わるなら、進化した別の生き物になる!」
「進化した別の生物になって、人間を支配する!」
妙に危ない子みたいになっていて、担任教員にちょっと心配された。
いや、別に気にすることはなかったと思うし、
実際に彼の言葉は深い意味はなかったんだけどね。
ある意味、シンプルな向上心(?)とも言えたわけだし。
なお、私本人は、生まれ変わるならボストン美術館のざしきわらしになるか、
中世の画家になって、天井画を描きたい、でした。
いずれも美術品のそばにいたいと思っているようです。
今の研究者の仕事、好きなはずなんだけどな。
確かに、将来の夢を引き出すには、「夢」を直接聞くよりも、
生まれ変わりを聞く方がすんなり聞き出せるかも。
そういうわけで、画集などをPickしました。
一番最近見た画集はベクシンスキーだけども。