コロナ在宅をしている間に、何度もCMが入るので、FODで鑑賞。

田村由美原作の漫画『ミステリーと言う勿れ

 

カレーが大好きで、人付き合いが苦手で、彼女も友人も欲していない

ただしひねくれてるわけでも偏屈でもない大学生、久能整(くのうととのう)。

ある日、自宅近所で同級生が殺され、刑事が訪れて警察署に連れて行かれてしまう。

ゴタクの多さと、メンドクサイ性格で、所轄の刑事たちの手を焼かせつつ、

毎日警察に呼び出されるうち、彼の容疑を裏付ける証拠が増えていくのだが――

(適当な説明が無かったので作ってみた、byシマシマ映画館)

 

 

少女漫画の絵(表紙)で損をしている、とは思いつつ、原作が好きで、

原作を読みながら、実写しやすそうな漫画だと思っていた。

活舌のいいアイドルなら、整くんは誰でもよさそうだったし

 (髪型に特徴があるから、誰でもそれっぽく見せられると思う)

風呂光さんや、池本さん――いや、藪さんはちょっと難しいかもだけど、

刑事の皆さんも、被害者だった同救済さえも、キャラが立っているから

大ハズレのキャスティングはなさそうだと思った。

 

FODでまず、上にあらすじを書いたエピソード1を観たのだが、

菅田将暉の整くんは、ぼそぼそしているのに早口で、活舌も良く聞きやすい、

という、実際にはとても大変であろう「しゃべり」をクリアし、

池本さんは誰でもよさそうなものの、藪さん、青砥さん、風呂光さんもすごい。

整くんのウザ喋りの時のBGMも、良い。

ああ、これはあたりのドラマだな、と思った。

(ダイジェスト板っぽい気もするが、原作の面白さを消していないのも良い)

 

でもぉ、エピソード2。

私はひそかに犬童オトヤが気に入っていたので、

ただのチンピラっぽくなってて非常に残念だ。

おまけに、我路くん……どうしてこんなオジサンになったorz

演技が良いわけでもないし、むしろオトヤ兄の方が美形じゃね?

話も随分変えられている様子だ。

枝葉が思いっきり削られてシンプルにされてるようだし、

その割に余計なものをくっつけられているし、

池本・風呂光が頑張るシーンが丁寧に描かれている。

……う~ん、我路くんはこの後も、他のエピソードに

何度も出てくるんだけどな、残念だ。

 

エピソード3。

記憶喪失の爆弾魔の話。もともとシンプルな短編なんだけども、

これもまた、原作よりも少しだけ池本・風呂光組が頑張ってて、

原作よりもちょっとだけ、暗号解読なんかのおまけがついてる。

ドラマとしてちょうど良いアレンジだと思う。

 

エピソード4。

もともと軽さと真面目さのバランスが好きな幽霊話だったのだが、

チャーリー……じゃなかった、小日向文世があまりに似合いすぎていて、

特に「さて問題です」の下りが、アテガキかと思うくらいハマってた。

「じゃ、二問目」も、この二人だからこそ、面白い感じ。

それから、ここにきて、池本がちょうどいい感じになってた。

尾上松也は軽薄な役が多いが、池本タイプとは違うと思ってた。

風呂光との掛け合いが、いい感じだなあ……

 

この先、漫画を読んでいない話になったので、ひとまずここまで。