Amebaでリブログって初めてかしら。
亀仲間（？）のちい♪さんのブログで『ラストナイト・イン・ソーホー』が出てた。
WOWOWでやってたのを録画しておいたので、平日休み（←有休消化）に観賞。
「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督によるタイムリープ・ホラー。
ファッションデザイナーを夢見て、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学したエロイーズは、寮生活になじめずアパートで一人暮らしを始める。ある時、夢の中できらびやかな1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディに出会い、その姿に魅了されたエロイーズは、夜ごと夢の中でサンディを追いかけるようになる。
次第に身体も感覚もサンディとシンクロし、夢の中での体験が現実世界にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズ。夢の中で何度も60年代ソーホーに繰り出すようになった彼女だったが、ある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。
さらに現実では謎の亡霊が出現し、エロイーズは徐々に精神をむしばまれていく。
(映画comよりあらすじ)
エロイーズがかわいい。
冒頭の新聞紙で作ったドレスを着ているところから可愛い。
冒頭こそ田舎の子のモタモタ感があったが、とてもまじめで性格も良い子で、
夢の中のサンディに影響され、実にポジティブにはつらつと成長していく。
夢の中のサンディが成功すれば喜び、追い詰められてば同情し、
まして、夢を持ってロンドンに出てきた若い娘同士だったら、
そりゃあシンクロするだろう、時代が50年違っても100年違っても。
生きた時代やファッションが違っても、
怖いと思うものや、悔しいと思う感情は同じだ。
数十年前へのタイムスリップ先で出会っていた人が、その後年を取って、
タイムスリップ元（現代）でも生きていたりする。
サンディの時代は、男たちに搾取される夜の女性がたくさんいて、
悪い男（怨む対象だった男）も、大勢いたのだろうが、
1960年代と2020年代はさすがに時間がたちすぎ、元の顔がわからない。
その後、幽霊たちの口が無く、顔がぼんやりしている理由がわかる。
どうして幽霊たちが、エロイーズの下宿先に出てきていたのかの理由もわかる。
エロイーズが被害者である幽霊ではなく、
殺人者に同情する所まで、説得されてしまう。
何十年も前かもしれないけど、情状酌量もあるかもしれないけど、
すっかり事項かもしれないけど
加害者がハッピーエンドになっちゃっていいのかな、と
わずかな疑問が残るものの、最終的には毒のないさわやかなホラーでした。
お勧めです。
