皆さま、『ソラニン』という作品ご存じでしょうか?

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)の曲として認知してる方が多いのでしょうか?

 

 

私も入口はそこでした。

なんとなく友人がカラオケで歌っていたことで頭に残っていました。

 

原作である漫画との出会いは大学の頃。

「おやすみプンプン」という漫画にハマって、作者の浅野いにおさんの他作品を漁っていると目に入った「ソラニン」。

全2巻なので、即読破。

 

 

そして見事に惹きこまれました。

あの世界観。かなり人間臭く、日常的。

故に感情移入がとてつもない。

 

主人公も決してイケメンとかそういうのではありません。

大学の頃始めた軽音。

周囲は就活しているが、「やりたいことでないのに働く」ということに意味を見出せない。

でも現実では音楽は趣味にしか出来ず、生活するための量産的な仕事。

しかし、その気持ちを再燃させる機会が。

夢を追うリスク、同棲する彼女との生活のため、そもそも自分はプロに至る存在なのか、様々な葛藤を天秤にかけながら泥臭くもがいていく。

 

私はここまで熱く生きられたことは無いが、ものすごく感情揺さぶられます。

何より、漫画の作中で誕生した『ソラニン』ですが、物語を読むとさらに音楽を媒介してより深く刺さります。

 

ちなみに実写版も良いです。

省かれてる箇所もあるのですが、漫画を読んだ後の実写だとかなり感動しました。

 

 

思い違いは空のかなた さよならだけの人生か
ほんの少しの未来は見えたのに さよならなんだ

昔 住んでた小さな部屋は 今は他人が住んでんだ
君に言われた ひどい言葉も 無駄な気がした毎日も

あの時こうしてれば あの日に戻れれば
あの頃の僕にはもう 戻れないよ

たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする
きっと悪い種が芽を出して
もう さよならなんだ

さよなら それもいいさ どこかで元気でやれよ
僕もどーにかやるさ そうするよ

 

 

ネガティブなような、お別れのような、励ましのような、、

いろんな感じ方が出来ます。

私の人生は「たられば」ばかりです。

でも過去は過去であって、今の自分をどーにかするしかないんです。

「だったらやりたいことやってやろうじゃん」もいいですし、「まぁ僕はこれくらいで」でもいいんだと思います。

 

私の好きな曲の1つです。