昨日(5/8)の日経の朝刊に、「カーボンフットプリント」という言葉が載っていました。
このキーワード、ご存知でした?
恥ずかしながら、自分は紙面を読んでいて初めて知りました。
▼以下、日経新聞(08.05.08)より
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消費者が店頭で買う商品をつくる過程で排出した温暖化ガスの量を商品ごとに表示する制度の
普及に向け、経済産業省と民間企業が取り組みを始める。
イオンやセブン&アイ・ホールディングスなど小売り大手と今年度中に指針をつくり、
各社が来年度にもまず自主企画商品に採用する。
温暖化ガスの排出量表示で企業に地球温暖化対策を競うよう促すとともに、
将来、温暖化ガスの削減費用を商品に課金するといった基盤の整備にもつながる。
二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出量表示は
「カーボンフットプリント(炭素の足跡)」と呼ばれ、欧州で普及しつつある。
経産省は温暖化対策に有効と判断。
6月初旬にも産業構造審議会(経産相の諮問機関)の環境小委員会で
導入に向けた研究会の設置を決め、具体策の検討に入る。(07:00)
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これは・・・消費財を扱うメーカーにとって、大きな転機になりそうだ。
食料品や日用品が中心の考え方ではあるけど・・・
これまでの商品選択基準って、大まかに言うと
○価格 ・・・ 定量的なモノサシで他の商品と比較ができるもの
○印象 ・・・ 味や雰囲気、イメージなども含む、定性的なもの
の2つに分けることができたと思う。
ここに、「商品ごとのCO2排出量」が記載されるっていうことは、3つ目の選択基準が登場する、ってことになる。
しかも他の商品と比較しやすい定量的な情報として。
今まで、「環境対応」とか「リサイクルしやすい商品です」とか、「木を植えています」といった
各社の環境保全活動のPRを目にすることが多かったけど、それは
イメージ面での強化を図るために訴求していた部分も大きいはず。
(もちろん、確固たる理念を胸に活動している企業も多いと思うし、それを否定するつもりは全くないです)
それが「カーボンフットプリント」されてしまうと、いとも簡単に他の商品と比較できてしまう。
たとえば、一生懸命PRしている企業の商品の隣に、環境保全活動については全くPRしていない、
でも商品自体はむしろ低カーボンだったならば、お客様はどちらを購入するのか?
さらにたとえば、同じ品質の商品の場合、お客様は価格で商品を選択するのか?
多少値段が高くても、その商品にかかわるCO2排出量の少ない方を選ぶことがあるのか?
100円 / CO2排出量200g の商品と、120円 / CO2排出量150g の商品だったら、どちらを選ぶのか?
自社で製造・販売している商品について、一品あたりのCO2排出量を算出するのは
企業にとってとても煩雑な作業になると思う。
それでも、イオンや7&i などは来年度中にも実施する、と言っているのだから
少しずつ普及していくのだろう。
当然、これだけ環境問題について論じられている現代であれば
社会的な要請も強まるだろうし、そうなればより多くの企業で取り組みが始まるんだろうな。
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家電などは様々なスペックが公表されており、定量的な情報によって商品性能を比較しやすくなっているけど
このカーボンフットプリントっていう取り組みはそれ以上に大きな選択基準になりそうな気がします。