アドラー(個人心理学)とは
フロイト(精神分析学)ユング(分析心理学)
とならび1800年代から1900年代中頃まで活躍した精神科医や心理学者たちです。
今回は☆対人関係論☆をテーマにお話していこうと思います。
アドラーは「人間の悩みは人間関係」としています。
人間の行動にすべて「相手役」がいます。これが対人関係論です。
相手役とは、誰かの行動によって影響を受けたり
誰かに対し感情を抱き何かの行動で返すことです。
例えば、友人や恋人に威圧的な態度をされたとします。
相手役である自分の気持ちがおびえて萎縮してしまったり
すごい剣幕で言い返したりすれば
その後のお互いの行動は大きく異なるようになると思います。
このように人間関係はお互いに影響を受けたり与えたりしています。
ここでは理解をしたい相手を知るためには、その人の人間関係を見ればわかると
アドラーは考えたようです。
論語でも
「その人を知らざれば、友を見よ。」 By 孔子
意味:その人がどのような人間か知りたければ、その人の友人(ここでは人間関係)を見ればわかる。
とも言っています。
ただ、ここで気を付けなければいけないのが、言動と行動と一番肝心なのが動機です。
例えば
部下が上司に媚び諂う(こびへつらう)ように見える光景を目の当たりにしたとします。
その部下の動機が本当にその上司を尊敬しているからという動機なのかと
その部下の動機が上司に何でもいいから気に入られて得をしたいという動機なのかでは
まったく意味が違うと思います。
ですので相手を知るには人間関係を見るのも大切ですが、動機をしっかり観察していくことも
とても大切なことを覚えておきましょう。
話はそれましたが自分自身が相手役になることもあります。
人生で困難に直面した時、自分を鼓舞して励ましたり
自分にセンスがないと落ち込んだり。
こうした自問自答の内容から、どのように自分に問いかけ
どう反応し、どう行動するかを調べて
その人を理解し悩みを取り除く、もしくは軽減できるのではないかと
アドラーは考えました。
ここで学べることはやはり、相手をよく知ることが大切なこと
相手をすぐに変えることはできないけれど、自分をよく知ることで性格は少し変えられる
ことではないでしょうか。
孫子の兵法に
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。 By 孫子
意味:敵(相手)についても味方(自分)についても情勢をしっかり把握していれば
幾度戦っても敗れることはないということ。
また
人は流水に鑑みる莫くして、止水に鑑みる。 By 荘子 |
意味:人は誰でも、流れる水ではなく穏やかな水に自分を映す。
心穏やかな時でないと自分自身を冷静にみつめることは確かにできにくいですよね。
自分自身を冷静に見つめて
より良い行動=より良い結果へ近づくに変えてみませんか?
そんな時は
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私どもが、皆様の穏やかな水となって一緒に答えを考えて作り上げていきます。
というわけで
アドラーの心理学☆人間関係論☆のお話
お楽しみいただけたでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
心理カウンセラー 岩本紳吾
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