アドラー(個人心理学)とは
フロイト(精神分析学)ユング(分析心理学)
とならび1800年代から1900年代中頃まで活躍した精神科医や心理学者たちです。
今回は自己決定性をテーマにお話していこうと思います。
アドラーは「人間は自分自身の人生を描く画家である」
という言葉を残しています。
私たちは困難に直面した時、つい周りの人や環境、そして時代のせいに
してしまいがちですね。
確かにそれは正しい場合もあります。
過去を振り返って後悔することもあります。
しかしながらアドラーは言います。
「人間は環境や過去の犠牲者ではない。」
人間は自ら運命を作り出す力があると考えています。
過去の経験を積み重ねて今があるのなら、そんな
自分を変えて新しい自分をつくりあげていくのも自分自身である。
ということです。
では困難に出会った時どんな決断をしたら良いかを
ユースフル(有益)かユースレス(無益)という基準を教えています。
人間関係にも言えることなのですが
人間は誰しも主観を持っていて正しいこと良いことの基準も
人によって違ったり価値観の相違で人間関係の摩擦も生まれてきます。
自分と相手にとって、ユースフルかユースレスかの判断が
どちらかが悪者になったり敗者になったりすることはないと
いいます。
そこで
自分をつくるのも変えるのも自分で
自分自身を変えられないと悩む人は
実は「自分自身を変えない」という決定をしています。
まさにこれも自己決定性ではあるのですが
私たちがものごとを決定するときには
すべて自分自身の意思で行っていて
時代や環境、過去の出来事に左右されないということを目指します。
例えば
不況の時代だから学歴がないから美貌がないから劣等感があるからなど
何かを決めるときに
ユースレス(無益)→「どうせ無理だろう」何もしない。
のではなく
ユースフル(有益)→「こんな時代だからこそチャレンジできる」
自分のできることからやってみる。
ということは時代が「正しい/間違ってる」・「良い/悪い」の判断ではないとなります。
確かに良い時代や環境、持って生まれた才能など、ないよりあったほうがと
誰もが願うことだと思います。
それでもだからこそ自分のできることからやってみることで思わぬ才能を開花したり
つらい時代だからこそ人生を開花することだってあり得るということです。
自分で自分の運命を切り開くのは自分次第=アドラーのいう自己決定性
といえるのではないでしょうか。
というわけで
アドラーの心理学 ☆自己決定性☆のお話
お楽しみいただけたでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
心理カウンセラー 岩本紳吾
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