フューネラルフラワー 其の2☆お別れの花は慰めの花。。。の巻 | フローリストが提案する 「インテリアのすゝめ」

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もうそろそろだ... と医師に告げられてから叔父の病室へ行き、 

叔母や子供たち夫婦・孫たちがベッドのまわりで見守るなか

少し離れたところから そんな光景をぼんやり眺めて いろいろ想う。。。

 

 

叔父の葬儀の花(フューネラルフラワー)は、親戚から供花代を集め

そのお金で花を仕入れて制作することにしました。

葬儀社で注文すると、一番しょぼい祭壇花で10万円ほどしてました。

今回6万円ほどの仕入れで25~30万円くらいの祭壇に仕上がったかと思います。

 

 

この言葉をつかうのはどうかと思うが、 あえて、、、

おもしろい話、

葬儀の花は、 故人が亡くなる前に仕入れるのです!

 

亡くなれば すぐに通夜の準備、次の日には(友引でなければ)お葬式です。

通夜から花を設営しておかないといけないので、訃報が入れば速攻制作にとりかかります。

花は亡くなる前に仕入れなきゃね。 

9月に入ってたものの まだ暑く、寿命が延びれば また花を仕入れ直さねばならないという恐怖...

仕入れが終わった時に訃報が入った。ほっ。 何とも因果な商売です、、、

 

3日ほど2時間ほどしか眠れなかったので、花の仕入れから搬入・制作・設営、葬儀が終わってからの撤去、残った花を仏壇に供える花に作り変えるという作業と墓花を飾りにお墓参りまでは大変でした。

叔父が死んだが、 ワタシも死んだ!(笑)

 

 

祭壇の花を制作している時に、

後ろで叔母が、「〇〇ちゃんにお花をしてもらって、お父さん喜んでるわ。」と何度も言ってました。

 

そして 湯かんについての話に。

※湯かんとは、遺体を入浴させて清める儀式です。宗教的には来世への旅装束を整えるということらしい。

点滴痕の黒ずみなどが綺麗になったようで、 お嫁ちゃんが湯かんをして本当によかったと言ったので

聴いてみた。  「じゃあ、△△ちゃんが死んだら、湯かんしてほしい?」

裸を見られるのは、お互いが裸なら恥ずかしくないかもしれないけど、みんな服を着てるのに自分だけが裸なんて、それどうよ?だし、 湯かんしてくれる人は知らない人(葬儀屋さん)だし。

お嫁ちゃんは 「わたしはいいかな。」  (していらん!という意味です)と言ってました。

家族は してあげてよかった。 でも、本人はどうなのさ? という話ですね。 

元気なうちに家族に伝えておかないといけませんね。 「湯かん いらん!」と。

 

 

そう、

葬儀の儀式は、

故人のためというよりも、遺されたひとのためにあるのです。

湯かんをすることによって、痛々しい点滴痕を消してあげれた。きれいに死に化粧をしてあげれた。

花だって、旅立ちを飾ってあげることができて よかったって思えるように。

お別れの花は、遺されたひとへの慰めなのです。

 

 

 

つづく・・・

 

 

 

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