とびきりの痒さを、もたらす虫の近くには、
とびきり痒いのを、和らげてくれる植物が
自然は、とっても よくできている
どこにでも生える「スベリヒユ」。
世間では、
いわゆる“雑草”と呼ばれてしまう類の植物。
水はけのよい乾燥地を好む植物ですが、
水はけのすこぶる悪い我が家の庭でも、
大きくなあれ
と見守っていたら、増えてくれました。
みなさんのお宅のお庭や、
植木鉢の端っこなんかにも、
ひょっこり生えていませんか？！
茎は、赤みを帯びており、
葉っぱは、肉厚。
虫刺されには、このスベリヒユの葉っぱを‥！
一枚つまんで、指ですりつぶすと、
葉っぱの中から、水分が出てきて、
ややジェル状の感触に変わってきます
それを、直接そのまま、
虫に刺された患部に、塗りつけるのです。
たった一回でも、かゆみがス～っと引いていくのには、驚かされる
ブユなどの、すご～く痒くなる虫さされには、
痒みがぶり返すたびに、２～３度ぬれば、
あっというまに引いてしまいます。
すごい
茎つきで、ほんのすこし採っておけば、これで数回分に。
水分をたっぷり含んでいるので、
こうして摘んでも、１～２日もちます。
食べてもおいしい、スベリヒユ。
塗っても気持ちいい、スベリヒユ。
人間にとっては、
有り難いはずのパワーを、たくさん秘めながらも、
そうとは気付かれずに刈られてしまうのは、
あまりに無念
子々孫々、命をつないでゆくための知恵なのか
地球の一部としての、バランス感覚なのか
自らの出来ることを、差し出し、
ゆだねる
ベラベラと言葉をしゃべることのない植物たちの
驚くべき自然のお薬箱の中には、
そんな意思が感じられる
人間のわたしたちは、
一体なにを
差し出すことができるでしょうか
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草色のらぷ
http://pub.ne.jp/rapurapu/
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