京都市バスは色々な大改定があって | がいちのぶろぐ

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今月の1日から、京都市バスの時刻改正や路線番号の変更、さらに観光特急バス路線の新設など、大幅な改定作業が行われた。

 

 

 

コロナ禍の前にも、観光路線として「洛バス」と名付け、観光地と観光地を結んで、途中の乗降客の少ない停留所を〝中抜き〟して走る急行バスを走らせていた。

 

だから、今回もコロナ禍が大筋で収まって、外国人観光客がドカッと舞い戻って来た京都の町で、かつての急行バス以上の〝観光専用路線〟を復活させた、ということなのだが。

 

ちなみに今回の観光路線は、「観光特急 楽洛 清水寺・祇園・銀閣寺ライン」と、「観光特急 楽洛 清水寺ライン」の2路線だそうだ。

 

 Kyoto City Bus Limited Express

 

JR京都駅前と清水寺に近い五条坂までを中抜きではなく直結にするとか、さらにもう1路線は、五条坂から祇園・平安神宮・銀閣寺までを、特急で結ぶとかするらしい。

 

だけど、何しろ料金が普通の市バス運賃の230円とは異なって、現金や交通系ICカードでは1人500円に設定している。

 

ただ、市営地下鉄と市内を走るバスの、「地下鉄・バス1日券」(1,100円)などは、追加料金なしで利用できるが、市民向けの「敬老乗車証」や通勤・通学定期券などは対象外。

 

しかも運行日は基本的に土・日・祝日限定ということらしいそんなバスには、普通ならもちろん市民はほぼ乗らない。一方で観光客が乗るのか、さてどうなんだろう。

 

例えば京都駅から清水寺まで、仮に外国人の4人家族が現金でこのバスを利用したら2,000円也。同じ行程をタクシーに乗ったら、同じくらいか、もう少し安いかも。

 

だったらこの料金は、観光客をバカにしてるよねぇ。それなら、外国人も今まで通り普通に市バスに乗るよねぇ。結局は、混雑緩和策はまったくの空振りに終わるよねぇ。

 

その一方で、かつて観光地を結んでいた急行バスが、「楽洛 金閣寺・銀閣寺ライン」、「楽洛 岡崎・銀閣寺ライン」、「楽洛 東山ライン」という名称で復活するらしい。

 

こちらも、基本的に土・日・祝日限定ということらしいが、こちらの料金は通常の市バス料金並みの230円也という設定らしい、よう知らんけど。

 

というようなことで、我が家の最寄りのバス停でも、急行バスの「102号系統(楽洛 金閣寺・銀閣寺ライン)」が復活した。

 

 

 

さらに、これまでの「17号系統(京都駅~四条河原町・銀閣寺~錦林車庫)」が、「7号系統」へと路線番号が変更になった。これは、他のバス会社の〝路線番号〟と被っていたため。

 

その結果、バス停の表示も「3号系統」の2路線(行先の違い)に続いて、「7号系統」が並ぶことになって、3・3・7拍子となった。

 

ただし、「運転手の24年問題」による人手不足は、市バスの運行にも尾を引いていて、バスの運転手の確保も大変になってきているため、おいそれと増便もままならないらしい。

 

だから結局のところ、京都駅と清水寺を結ぶ路線だけ、現在の〝ムギュッ詰め(ぎゅうぎゅう詰めの最大限)〟が週末などに多少緩和されるかも知れないが、限定的なものだ。

 

つまり、何が何だかよくわからないが、京都市交通局としては〝なる早や〟で値上げをしたかったと思う。けれど松井・新市長は、市議会で〝当分の間、値上げしない〟と宣言した。

 

〝当分の間〟って、都合の良い言い回しだなあ。結局のところは、〝いずれ近々、値上げしたいと思います〟ということを、シレッと言ってるだけだから。