「廃寺印」を発行するというから | がいちのぶろぐ

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今日は午前中に歯医者さんへ、新しく入れ歯を作り直すために、歯型を取ってもらいに出掛けていた。この間、すでに3回ほど歯型の修正を行っている。

 

これでいよいよ、次回には新しい入れ歯をはめて、微調整を行うという段階に至った。この10年ほどは、歯が抜けた後を修正をするなどして、同じ入れ歯をずっと使って来た。

 

しかし、あちらこちらを修正しまくってきたから、さすがにかなりボロボロになっているので、ここらで新しいものを作ろうということになった。

 

ということで、現在はそのボロ入れ歯を、耐え忍んで使用中ということになる。入れ歯は合うか合わないかによって、ホントに食べ物の味まで変わる気がするくらいだ。

 

それから午後には、今年度の助成金を受けるため、〝動画作成〟の見積り依頼のために旧知の方を訪ねていた。

 

その人とは、思い返せばもう7,8年越しのお付き合いになる。現在は、動画による〝市民活動〟の広報やPRを担う活動をしておられるグループの、リーダー挌の方。

 

私たちは「やさしい日本語」を用いて、薬局などの従事者の方が、外国人顧客と良いコミュニケーションをとれるように、研修用動画の作成を行おうとしている。

 

だから、その動画の見積りをお願いするため、その方に説明と依頼を行って来た。これは、私たちだけでは手に負えない作業を、外注作業としてお願いすることになるから。

 

ただ、その方のご都合で、今日は会える時間帯が3時半以後なら、ということだったので、その前にひとっ走り、面白いものを入手しようと別の場所に立ち寄った。

 

立ち寄り先は「京都市考古資料館」。現在は、2月から今月下旬までのロングランで、「紫式部の平安京」と題した、平安京時代の遺址の発掘調査の成果を展示している。

 

 

 

特に、当時の禁裏や官庁があった大内裏址を中心に、藤原道長の邸宅跡など、「This is平安京」と言える場所から、発掘調査で出てきた貴重な遺物などが展示されている。

 

 

 

私は2月の展示スタートの直後に、すでに見学に行ったけれど、今回はちょっと別の目的もあって再訪をしてきた。

 

 

 

実は今日の京都新聞で、この京都市考古資料館が発掘調査と関わった、かつて存在した「廃寺」をテーマに、「ご朱印」風の「廃寺印」を作成したという記事を見たから。

 

私は「ご朱印集め」の趣味はないけれど(だから、今までどこを訪れても授かったことはなかったけれど)、この「廃寺印」は、もう〝なくなってしまったお寺〟の朱印(?)なのだ。

 

〝それは、是非とも授からなければ〟と思い立ったから、今日、さっそく考古資料館に出掛けて行った次第だった。

 

 

 

今回配布になった「廃寺」は、「北野廃寺」というお寺。ここは、現在の北野白梅町交差点付近にあり、8世紀には廃絶したという〝京都盆地で最古の寺院〟とされている。

 

 

 

この「廃寺印」に印刷されているのは、「北野廃寺」の発掘調査で出土した、7世紀前半・半ば・後半の『軒丸瓦』の遺物の拓本だそうだ。それぞれ、蓮華の文様が異なっている。

 

これは、寺社仏閣にお参りした時に書いていただくような「ご朱印」とは、全く趣旨が異なっている、どちらかといえば記念の〝絵葉書〟に近い感覚だと思う。

 

だから、今まで「ご朱印」はいっさい集めたことがないけれど、これは欲しいと思ったので、それを求めて出かけてきた。新聞記事では、限定500枚発行ということだった。

 

記事によると、京都市考古資料館は今後「北白川廃寺(左京区)」、「大宅廃寺(山科区)」など、「廃寺印」シリーズを考えていると書かれていた。これは集めなければ、と思っている。