いよいよ明日から、2回目の心臓カテーテル手術のために入院をする。今日は午前中から、そのための準備を行っていた。
まず、入院に際して提出する書類がけっこうの枚数になる。入院費の支払いのため、連帯保証人まで必要になる。これは、長男にお願いをしてあるけれど。
その他に、現状でもなお必要なコロナ関連の問診票的な書類とか、入院中に騒動を起こさないことの誓約書なども求められる。これには、ちょっと笑ってしまうけれど。
もちろん医療過誤は問題外としても、最近は病院の医師や看護師をはじめとするスタッフに対して、威圧的な言動をしたりする「カスハラ」的な行為が増えているみたいだ。
そもそも、「カスタマー・ハラスメント」略して「カスハラ」なんて、「お客様は神様です」という、ちょっと聞くと名言風のセリフを残した、三波春夫さんの発言からだったと思う。
でも三波さんが「神様」と表現した真意は、〝お客あっての仕事〟という解釈もできるだろうけれど、それは単純に〝お客に媚びる〟ということではなかったはずだ。
あくまで、〝お客に鍛えられ、育てられる〟という、お客との共同作業があってこその自分、という意識だったと、私は思っている。
だからこそお客さまというのは、自分を育ててくれる「神様のような存在」、ということではなかっただろうか。そこには、〝お客が絶対優位〟などということは含まれていない。
ところがいつの間にか、サービス提供者にとっては〝お客が絶対優位〟などという、馬鹿げた解釈がまかり通ってしまった。ここから、両者の関係がおかしくなった。
〝お客に向かって、なんだ、その態度は〟とか、〝謝れ、土下座しろ〟とか、〝そんな態度で、金を受け取るとでも言うのか〟などと怒鳴り散らすのは、「お客様は神様」だから。
いや、それは違うだろう。つまり「カスハラ」とは、立場上、下手に出ざるを得ない人間に対して、いわれなき鬱憤を暴発させているだけの、常識はずれのことでしかない。
だから、病院としても職員を守るために、「入院中に騒動を起こさないこと」の誓約書などが必要になってしまう。これをとっておけば、病院から放り出すことも可能になる。
というような数々の書類を書いた後は、持参する品物のリストを書き出して、それを我が家のあちこちからかき集めて、キャリーバッグに詰めて行く。
私が現在使っているキャリーバッグは、3年前のがん治療の際に、繰り返し入院が必要になったので、あらためて新しいものを通販で買い込んだ。
それまで使っていたキャリーバッグは、それこそ出張のために10年ほども使用していたから、車輪などもガタガタになっていた。だから、この際と思って買い替えた。
このキャリーバッグはけっこうデカいので、今回も持参するものの大半は、このバッグに詰め込める。あとは貴重品入れのような、ちょこっとした肩掛けバッグがあれば良い。
さて、明日からはまたブログを書くのも不自由になる。何よりも、Wi-Fiが使いにくい。無料のものがあるにはあるのだが、使い勝手が悪いのだ。
だからと言って、このためだけにポケットWi-Fiを契約するのも馬鹿げているし。それなら、Gigaを食ってしまうけれどキャリア-の4Gを使う方がまだましだろう。
明日は、9時前には家を出る。さてどうなることやら。