今日は寒くなったこともあって、一日中、自分の部屋に引き籠もっていた。そもそも、起床時から、完全に二度寝をしてしまって起きるのが遅かった。
高齢者が早起きというのは、単なる誤解だ。早く寝てしまうから、早く目が覚めるだけという場合もある。また一度目覚めると、もう寝直すことができない、ということもある。
眠ることだって、かなり体力が必要というか、若い時のようにひたすら眠るということは、さすがにもう無理にはなっている。けれど、私は結構眠れる方だと思う。
そんな話はどうでもいいけれど、10日の日曜には「京都・観光文化検定」の受験を控えているから、今日も昼間は、ひたすら〝お勉強の真似事〟で日を過ごしていた。
あえて〝真似事〟と書いているのは、高校や大学入試の直前のように、これが私の〝人生の岐れ道〟というような、悲壮感や真剣味はたぶんないと思うから。
今年がダメなら来年があるといった、ある意味、〝ダメ元〟の感じで受験しているから、悲壮感はない代わりに、受験勉強という真剣味も欠けてしまう。
それでも、この1年間に必要だと思って書き溜めてきた、大量の走り書きのメモを読み返しながら、必要・不要に分類していた。それも、メモを読み返しているから時間が掛かる。
A4サイズの使用済み用紙を半分に切った、A5サイズの裏紙を使ってメモ用紙にしているが、それが厚さにして5cm以上になっている。これを、1枚ずつ仕分けしていた。
こうして、これから試験日までの最後の1週間に、さらに読み直す必要があると思われる内容を書き留めていたメモ用紙だけを選び出した。それでも、まだ2cmほどはある。
さらに昨年不合格だった時、受験前に作成したB5サイズのメモ・ノート2冊も読み返していた。こちらも、結果がダメだった資料だから、少し心が折れそうになった。
私がこんな能天気なことをしている間にも、世間では〝えらい騒ぎ〟が起こりつつあるみたいだ。
自民党の政治資金パーティーの収入を巡って、結果的に政治家個人の〝裏金作り〟になっている疑いが濃い、という騒動だ。
〝裏金作り〟というから単に〝怪しげな感じ〟だけのようだが、もっとはっきり言えば、これは〝脱税〟と〝政治資金規正法違反〟の行為だと思う。
もし報道の通りのことが行われていたなら、これは〝届け出に記入ミスがありましたので、訂正します〟と言う話では決してない。犯罪行為・法律違反行為なのだ。
私たちはこの間の物価上昇で、給与や年金受給額がドンドンと目減りをして行っているにもかかわらず、濡れ手に泡で数百万~千万円単位の金をつかみ取って行く。
政治家という仕事は、議員の働きに期待して、個人が行う『きれいな献金』によって収入が賄われるべきである。けれど、日本は元々から企業献金を認めている。
企業が政治家に献金するのは、明らかに〝おかしな行為〟なのだ。企業はまったく見返りが無いのに、他者に無駄に金銭を渡せば、企業に損害を与える『背任行為』になる。
だから、政治家に企業献金をするということは、イコール〝見返りを求める行為〟になる。背任行為でなければ、なにがしかの〝見返りがなければならない〟のだから。
なのに法律で、企業献金を許していること自体が、商法や会社法の精神からして異常なことだ。そこへ、政治資金パーティーの〝パー券販売とキックバック〟という話まで出て来た。
販売ということは、反対から見れば購入である。一定金額以上の金銭授受については、政治家側が購入者名と金額を明示しなければならない、と政治資金規正法に定められている。
それを無視して、もしくは抜け穴のようなものを見つけて、テクニックで潜り抜けようとする。美味い汁だけ吸って、いただいたお金を自分のポケットに入れてしまう。
これでは、給与が目減りしているといった、国民の苦労など分かるはずもない。なんだか、もう馬鹿々々しくなってしまう。
これだから、世襲議員が増えるわけだ。こんな美味い汁を吸える職業なら、誰だって手放したくないだろう。
今回の件で名前が仮に出て来ても、次の選挙にはのうのうと立候補して、当選すれば〝禊はすんだ〟とばかり、何ごともなかったかのようになってしまうだろう。
何だか釈然としない。まじめに生きている庶民は、政治家から見れば〝アホ〟にしか見えないだろうと思う。そう考えると、ただ空しい感情だけが残ってしまう。