都道府県魅力度調査の結果が発表に | がいちのぶろぐ

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先日、町の魅力度ランキングの調査結果のことを書いた。そうしたところ、今度は、毎度おなじみブランド総研の「都道府県魅力度ランキング」が発表になった。

 

この調査では、例年、最下位争いを巡って関東の各県が〝しのぎ〟を削っているが、今年も最下位の〝栄冠〟はやはり茨城県が持って行く結果になっていた。

 

ランキングのトップ10の顔ぶれは、若干の順位の入れ替わりはあったけれど、昨年と全く同じ都道府県という結果に。つまり、北海道と沖縄県が魅力的だということは変わらない。

 

 

(ダイヤモンド・オンライン誌より)

 

京都府は観光地だから、常に2,3番目という結果になるのだと思う。だけど、先日の町の魅力度調査では、非居住者の満足度は高かったけれど、居住者の満足度の評価は低かった。

 

そのあたりは、魅力度という考え方をするなら、非居住者の意見の方が大きく評価されるのだろう、という気がする。どんな項目を、どんな質問でアンケートしたのか知らないが。

 

それよりも、茨城県は昨年ついに、長年続いた〝最下位の栄冠〟を佐賀県に奪われたけれど、今年は僅差ながらなんとかその定位置を取り戻した。

 

 

(同上)

 

こんな調査では、47都道府県の中で31番目と32番目の戦いなんて、あっても無くても〝どうでもいい〟ようなことになる。それでは、話題性が何も無いから。

 

やはり、北関東の栃木・群馬・茨城と、その一つ東京寄りにある埼玉が、毎年のように下位争いをやっているから面白い。面白いと言ってしまっては、語弊があるかもしれないが。

 

とにかく40番台にこれらの県がひしめいて、上になったり下になったりするから、バラエティ番組で話題になりもするし、県民にとっても〝話のネタ〟になろうというものだ。

 

今年は栃木県が40番台から抜け出して、この4県の中では〝断トツ〟の順位となる39位になった。この順位だからこそ、話題性があるのだ。抜け出しても39番だから。

 

その一方、昨年のランキングでは30番台だった10県の中で、香川県が32位→28位、岩手県が31位→29位と順位を上げたけど、〝だから何〟という感じもしてしまう。

 

結局は、このあたりで固定してしまっている、ということになる。だから都道府県の魅力と言ってみても、結局は観光地を抱えているか、大都市圏か、ということになってしまう。

 

それが証拠に、ベスト10だけでなく上位の15番目まで、ほんのちょっとした上下の入れ替わりだけで、こちらでも顔触れが前年とまったく変わっていない。

 

結論から言えば、派手な観光地が無かったり、大都市圏から離れていたりするために、地味なイメージの県は真ん中より下になり、だからと言って極端に下ということにもならない。

 

40番台になるのは、これも話題という意味で、下位争いをするのが恒例になっている関東圏の4県と、やはり〝関東の人から〟見ると遠い上に地味に見える県となる。

 

逆に私からすれば、鳥取県・徳島県・山口県・佐賀県が40番台に位置することがわからない。関西圏に住んでいれば、それくらいには観光地として認識されている県だと思う。

 

関西圏の住人からすれば、これらの県との時間的な距離感覚も、関東の人が思うのとは比べ物にならないほど、身近な感じがするのだ。

 

むしろ、新潟県や山形県は遠いというよりも、これまで行ったこともない地域、という感覚なのだ。だからこのアンケートの、回答者の居住地の偏りの方が気になるくらいだ。

 

そういうことだから、結果を見ても〝何だかなぁ〟という気にもなってくる。でも、茨城県の毎度の47位は良いなぁ。これはとにかく目立つから、話題にもしてもらえるから。