「日本伝統工芸展」が凄いのなんのって | がいちのぶろぐ

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昨日のブログには、散歩がてらに出掛けた話を書こうと思ったら、埼玉県議会でのあまりにもあほらしい条例の話を目にして、思わずその件の感想というか抗議を書いてしまった。

 

すると、昨夜の22時、23時台のニュース番組はこの話題がトップとなり、政府のスポークスマンの松野官房長官まで、〝そんなことは県議会に聞け〟とお怒りの様子だった。

 

さすがに、これには自民党の国会議員連中も、あきれ気味のコメントという感じだった。どうも例の韓国系カルト教団の息のかかった県会議員が言い出した話かも、という解説まで。

 

何がホントかわからないけれど、とにかくこの議員たちは〝アホの寄り合い〟をしていることだけははっきりした。でもそんな人たちを選挙で選ぶのは、私たちだからねぇ~!

 

ということはさて置いて、昨日に散歩で行ったのが、京都・清水寺に近い東山五条西入ルにある「若宮八幡宮社」。ここは元々、源氏の信仰が厚かった八幡様だった。

 

 

 

お宮の前の駒札では、「源頼義が六条醒ヶ井(さめがい)に創建」したのが始まりとされ、「当初は六條八幡、佐女牛(さめがい)八幡とも呼ばれ」たという。

 

 

 

室町幕府の足利氏は源氏の出自ということで、この八幡を信仰したから隆盛を極めたという。今はこの地に移り、相殿に陶器の神様・椎根津彦命を祀ったので、陶器神社でもある。

 

 

 

陶器神社ということは、この八幡様のある「五条坂」一帯は、京焼・清水焼の産地であり、「茶わん坂」としても知られているし、8月には大規模な「陶器市」も開催される。

 

 

 

 

だから、東山五条交差点の前には、「京都陶磁器会館」という、展示と販売を兼ねた施設も作られている。それで昨日、若宮八幡宮社へ行く前には、こちらの会館にも入ってみた。

 

 

 

 

階の展示スペースでは、「昭阿弥の仕事展」という小さな展示会も行われていた。京焼・清水焼で〝阿弥〟の付く作陶家としては、江戸時代の「仁阿弥道八」が知られている。

 

 

 

この系譜を引くのだろうとも思われるが、初代の昭阿弥は如阿弥に師事して、阿弥号を受け継いだらしい。現在では、3代・昭阿弥の時代なのだそうだ。

 

 

 

というか、偶然この陶磁器会館にチラシと入場券が置いてあったので、「日本伝統工芸展」が今日(11日)から15日まで京都市京セラ美術館で行われることを知った。

 

 

 

 

〝これは良いものを見つけた〟ということで、早速今日の午前中に、岡崎公園の京都市京セラ美術館まで出掛けた。いやぁ、行って良かった。凄かった、としか言いようがない。

 

 

 

 

陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸(七宝・硝子・截金など)の7部門に分かれて、総計320点余りが展示されていた。いや、もうとにかくスゴイのだ。

 

 

 

しかも、単に工芸作品としてあるのではなく、それぞれが〝使われる場〟があることを想定されている。日常生活の場で使うとなれば、さすがにちょっと問題があるかもしれないが。

 

 

 

それでも多くの作品は、我が家などはまったく無理だとしても、床の間や玄関であったり茶室であったりと、それが置かれるべき場所にあれば〝映える〟作品ばかりだった。

 

 

 

染織部門でも、染物や織物の着物・帯が多数展示されていた。これも、着るべき人が着るべき場で着たなら、とても素敵な和服だと思う。

 

私が印象に残ったものもあったけれど、私の鑑賞眼なんて所詮は底の浅いものだから、〝あれが良かった、これがどうだ〟などと言えば、笑われてしまうのがオチだろうけれど。

 

何と言っても、日本の伝統工芸というか、工芸技術はやはり世界でも卓越したものがあると思う。それも、出展者は全国に散らばり、年代も若手から人間国宝までが揃っていた。

 

 

(京都市京セラ美術館の裏にある日本庭園も良い/東山を背景に)

 

それにしても、昨日、偶然に手に入れた入場券だったけれど、そして今日、朝からキレイに晴れたから出掛ける気になったけれど、ホントに行って良かったと思う。