ジャニーズ問題よりも大事なことが | がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

ちょっと紹介したいネット記事を見つけたのだけど、それに関しては、もう少し中味を読み込み、考えてからの方が良いだろうと思うので、明日以降に回すことにした。

 

今日は土曜日ということもあって、当日のニュースよりも、この一週間を振り返るという形の報道番組が多かった。とは言っても、やはりジャニーズ問題一辺倒ではあったけど。

 

この問題は、私など詳細な情報を持たない人間が、こんなところで何かを言ってみたところで仕方がない話だ。だから、全くの傍観者なのだけど。

 

ただ大筋においては、亡くなったジャニー喜多川氏が幼い男の子を集め、芸能プロダクションを運営するとともに、その集めた子どもたちに性加害を加えていた、という話だ。

 

しかしジャニー氏の手腕だったと思うが、こうして集めた男の子たちの多くが売れっ子になり、次にはその売れっ子を抱えているという力を背景に、メディアに圧力をかけていた。

 

そうすることで、ますます自分のプロダクションがメディア内で力を持ち、さらに寡占化が進んで行く、という好循環を生み出して、いわば芸能界の中でも大きな勢力となった。

 

つまり、性加害を行ったという負の部分と、プロデューサーとして辣腕ぶりを発揮して、事業を拡大していったという部分が、ごっちゃになって語られてしまっている。

 

事業を拡大し、ライバルを蹴落とし、自分たちが有利になるように努力する。これは経営者・事業者が〝なすべき業務〟として見れば、ごく当たり前のことである。

 

どんな事業であっても、成長し拡大するために、時にはライバルと激しく戦ったり、時には顧客先でのシンパ作りに励んだりと、いろんな手法を駆使するものだ。

 

それ自体は悪いことではない。なぜなら、それが事業目的に沿った努力だから。それをジャニーズ事務所だけが、何か悪の限りを尽くしたように言うのは、いかがなものだろう。

 

少し冷静になって、何が悪かったのかを整理した方が良い。事業として許されることと、人間として許されないことを、ごっちゃにしたまま話していては、何も見えてこない。

 

マスコミは、これまで黙っていたことへの後ろめたさから、ジャニーズ事務所のやったことはすべて悪というような態度になっている。それは、あなた方がまず反省すべきことだ。

 

そんなことよりも、もっと大事なことはいっぱいあるだろう。G20の会議がインドで始まっているけれど、プーチン大統領は当然としても、習近平主席までもなぜか欠席している。

 

日本の林外務大臣は、ウクライナを訪問している。アフリカの北西端の国、モロッコでは大地震が発生し1,000人ほどの人が亡くなったようだ。

 

ジャニーズ問題が小さな問題だとは全く思わないが、マスメディアにとって、伝えるべきことはそれ以外にもたくさんあるだろう。

 

来週には、G20から帰国した岸田総理が、内閣改造に手を付けるらしい。その後には、この秋にも、衆議院の解散総選挙だって取りざたされている。

 

マイナ・カードの問題だって〝うやむや〟のままで、何となくもう終わった問題のように流され始めている。ホントに、こんなことで良いのだろうか。