「やさしい日本語」のための活動が | がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

九州の西の海上を北に向かっている、迷走台風6号から伸びた雨雲のせいで、今日の京都の街は、朝から雨が降ったり止んだりという不安定な天気になっている。

 

私は昨日、今日と、「やさしい日本語」を広めるNPO団体の活動で、調剤薬局の薬剤師の方へヒアリングを続けている。

 

薬局やドラッグストアに外国人客が来た場合、お店ではどのような対応をされているのか、またどんなことで困ったか、といったことを教えてもらっている。

 

この後は、数量調査として薬局やドラッグストアにアンケート票を配布して、それに回答をしてもらうことも予定している。

 

こうして、薬局やドラッグストアでの対応の実情を把握するのと同時に、定住外国人の当事者や支援団体の方にも、すでにヒアリングを行って来た。

 

だから、今後はこうして集まって来たデータを整理し、分析することになる。

 

これで、お薬を販売する側と購入する側の間で、どのようなすれ違いや、思い違いが起こる可能性があるのか、といったことを把握することにしている。

 

こうしたことを下敷きにして、薬局やドラッグストアで働く方々が、仕事のすき間時間にでも利用できるような、「外国人顧客との対応」のヒントとなる動画を作成する。

 

これを学習教材として利用してもらうことで、お互いに少しでも気持ちよく、必要なお薬をきちんと入手でき、さらにそれらを間違いなく服用できるようになれば良いと思う。

 

昨年度は、保育・幼児教育施設で働く方々が、外国人保護者と対応する際のヒントとなるように、実情を把握してから、それに基づくワークショップを開催した。

 

 

(昨年度のワークショップ風景)

 

続いて今年度は、医療場面での課題に焦点を当てている。一般的に外国人対応というと、生命に関わるテーマだから、「防災・災害時」における外国人対応が注目されやすい。

 

しかし〝災害や避難所暮らし〟は、いったんそれと出会えば大変だけど、そうならない人の方が多い。しかし子どもの保育や教育、自分や家族の病気とは、出会う可能性がもっと高い。

 

極端に言えば、災害などの非常時ではなく、日常生活の一コマだと言える。その時に、どれくらい分かりやすく対応をしてもらえるかで、外国人にとっても日常生活が随分変わる。

 

だから地味だけど、こうした日常生活の場面における対応に役立つテーマを掘り起こし、そこで「やさしい日本語」がどのくらい有用かを知ってもらいたいと思う。

 

 

(保育士さん向けのワークショップ)

 

こんなことも、〝むき〟になって活動したところで、誰に褒めてもらえるわけでもないけれど、これはきっと大切なことだと自分に言い聞かせながら、こうして走っている。

 

さて明日から1週間は、世間ではお盆の夏休みウィークに突入ということで、私も奈良国立博物館の展覧会や、お盆の墓参りなど自分のことに時間を割ける。

 

ただ来週は、千葉都民の家族もこちらへやって来る予定だけど、それにブチ当てたように台風7号がこちらへやって来そうだ。だから、今はそれが一番の気懸かりだ。