今日は、午前中に公務員の初任者研修。高校・専門学校を卒業したての若い人たちに、公務として外国人と接するときのため、「やさしい日本語」を知っておいてもらう。
そもそも公務員の世界は、一般人とはまた〝かけ離れた漢字語〟の世界がある。これをまともに外国人に言えば、まったく〝ワッカリマセーン〟となってしまう。
いや外国人でなくても、高齢者などにとっても、例えば単純に「ここに名前を書いてください」と、書類を指さして言えばそれで済むことを、なぜか〝あえて難しく〟言う。
なぜ「この書類の記名欄に署名をお願いします」と、〝あえて難しく言う〟必要があるのか、という話なのだ。長年月が経つと、これがある意味で体質になってしまう。
こういうのを、かつては「習い、性(しょう)になる」と表現した。何度もそういう場面を見聞きしているうちに、それが身にこびり着いてしまうことを言う。
だからこそ、「鉄は熱いうちに打て」というように、初任研修で「やさしい日本語」という考え方を知ってくれたら、〝公務員ワード〟に落ちて行かなくても済むのではないか。
今日は、初々しい受講者の皆さんを見ながら、そんなことを考えていた爺さんだった。
ところで、北九州地方では、また洪水被害が出てしまっているが、梅雨の末期には決まってこうした被害が出てしまう。これも毎年のことなのに、何とかならないものだろうか。
これ以上、水害・土砂災害の被害が広がりませんように。
さて今日は7月10日。京都では、山鉾建てが始まった。今日の午後には、突然暗くなって、雷鳴と共に激しい雨が降り出したが、作業は大丈夫だっただろうか。
(以前、暑い日射しの中で鉾建てをされていた風景)
鉾や山は、荒縄だけで組み立てられて行く。この後、明日も作業が続き、鉾の象徴とも言える「真木(しんぎ)」という長い〝鉾の部分〟なども組み立てられる。
明後日には、山鉾町の子どもたちも総出で「曳き初め」が行われ、その後は鉾の上に囃子方も乗り込んで、祇園囃子が演奏されることになる。いよいよ、町が祭り一色に染まる。
また今夜は、「神輿洗い」という「清めの儀式」が行われた。これは、神様が載る神輿に鴨川の水を降り掛けて、清めを行うという儀式。
それで3基の神輿の中の1基が、飾りを付けない姿で四条大橋まで担がれてきて、汲み上げておいた鴨川の水(宮水と言う)を、神官の手で神輿に降り掛ける儀式。
こうして、来週月曜の前祭りに向かって行く。今年は土・日が宵山、月曜の巡行が祝日という巡り合わせになったので、いよいよ人出が大変なことになりそうだ。
忘れられかけているが、世の中的にはまたコロナ禍の第9波が来ている、という話もある。〝コロナはもう済んだこと〟では済まないという気もする。
何事も無事で、つつがなくお祭りが進んで行きますように。何と言っても祇園祭は、「疫病退散」の祈りの祭りだから。