7月は祇園祭の月 | がいちのぶろぐ

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月末日。ということで、明日からは7月。今日のフェイスブックでは、知人の投稿を見ていても、〝水無月を食べた〟という写真が多数アップされている。

 

我が家でも昼食後には、それこそスーパ-で売っているものだけど、家人が買い込んできてくれた。午後はずっと雨模様の予報だったから、午前中に買い物に行ったらしい。

 

有名な和菓子店のものでもないから、写真を撮るほどのこともないと思ったので、残念ながら写真はないけれど。

 

 

 

三角形の水無月は「氷室の氷」を象ったもので、かつてはこの6月末日に、京都市内の山間にある「氷室」に蓄えられていた「氷」を、宮中に献上したのが起こりという。

 

この話も、この時期になると必ず何かに書かれる情報だから、すでによく知られているだろう。

 

 

 

それはともかくとして、今日の雨だから「茅の輪くぐり」の写真は、さすがにフェイスブックでもあまり見かけなかった。

 

雨の中をもの好きに神社へ出掛け、設えられた「茅の輪」を3回くぐってまで、半年分の厄を祓い清めるほどのこともない、という判断だと思う。

 

 

(先日行った北野天満宮の「茅の輪くぐり」)

 

それよりも、明日の7月1日から祇園祭がスタートする。17日と24日の山鉾巡行だけが祇園祭ではない。これも、もう十分に行き渡った情報だろう。

 

 

 

そもそも山鉾巡行は、神様を喜ばせる「風流(ふりゅう)」の出し物であり、本筋は17日の夕刻に繰り出す3基のお神輿が「祇園祭」のメインなのだ。

 

基の神輿は神様を載せて、それぞれに所縁の氏子町を回ってから、御旅所に赴くのが本筋。神様は年に一度、こうして氏子たちの門前を通り、氏子の息災を尋ねて下さる。

 

そして御旅所に1週間の間注輦(ちゅうれん)してから、またおもむろに神社へお帰り(還幸)になる。その日の午前中も、山鉾の「風流」が後の祭りとして神様に喜んでいただく。

 

 

(以前の御旅所での神輿)

 

最後は31日に、祇園社(八坂神社)の摂社「疫神社」で、「茅の輪くぐり」が行われて、一連の祇園祭が終わることになる。だから、7月の1か月間がお祭りの期間。

 

それにしても、明後日の2日には山鉾の〝巡行順〟を決める「くじ取り式」が行われる。前の祭りの先頭を行く、〝くじ取らず〟の長刀鉾のすぐ後ろ「山一番」に注目が集まる。

 

なんと言っても、この辺りなら見物客もまだまだ気合が入っているから、〝一番山〟も熱心に見てもらえる。最後尾に近くなると、見物の人たちも暑さでさすがに疲れて来るから。

 

 

(昨年の前祭りでの「山」の様子)

 

さて今年は4年ぶりに、3基の神輿も正式に氏子町を全部ぐるりと回って御旅所へ向かう。だから、こちらもきっと観衆が多くなるだろう。そこで、今年は神輿を見に行こうと思う。

 

ここ何年も、高齢者だからと夜はおとなしく家に引っ込んでいた、ということではなかった。山鉾の「宵山」に、せっせと足を運んでいた。だけど、今年は神輿見物にしよう。

 

 

(昨年の後の祭りでの宵山風景)

 

これも気分の問題だけど、神輿が氏子町をぐるりと回るので、花街の祇園・花見小路を通る神輿もあるし、遠く鉾町を巡回する神輿もある。

 

このように、3基が別々のコースを取って移動する。こちらも祇園祭の楽しみと言ってもいい。今年は4年振りの神輿渡御だから、そちらを優先して考えようと思っている。