気持ちの良い五月晴れになった。というけれど私自身は、今日から、やや気持ちが良くないことだが〝歯医者通い〟が始まった。
もう残り少なくなっている自分の歯だが、貴重なそれらの歯が少し痛みだしている。そこで今日は、歯のクリーニングと点検にご近所の歯医者さんへ出掛けた。
まずは歯科衛生士の方に、点検とクリーニングを受けた。その結果、痛みが出ている歯だけでなく、今のところ痛みは出ていない歯も、虫が食って穴が開き始めているということに。
そこで、来週からはとりあえず虫食い状態の歯の修復作業と、すでに痛みが出ている歯をいっそ抜いてしまうか、様子を見ながら考えることになった。
何とも情けない話である。私の子どもたちの世代や孫世代は、歯の健康にとても気を使っている。そこへ行くと私たちの世代は、歯磨き一つとっても随分とズボラだった。
毎日きちんと歯を磨く習慣こそできていたけれど、歯並びや歯の健康という点では、それへの感覚が、現在の人たちとはずいぶん異なっていたと思う。
ということで、私はもう残っている自分の歯も少ない。つまり、徐々にボロボロになって、一本ずつ抜けて行った結果、今日の情けない状態になっている。
もっとも、小学校時代の旧友の中には、あえて残っていた歯も含めて、すべての歯をさっさとインプラントにしてしまったという〝豪の者〟もいる。
以前、いったい全部でいくらかかったのかと聞いたら、ザッと200万円と言っていた。凄いとは思う。若いうちに、歯は大事だと認識できれば、そういう投資も有り得るよな。
私などは、この10年足らずで急速に歯が抜けて行った。それを見越して、50代や60代の間にもっと考えておけばよかったと思う。
今となっては、歯の治療というか歯の維持に、それほどのコストをかけても、残りの人生を考えれば、あまり意味がないようにも思えるから。
そんなことを思っている。とりあえず、残った数少ない自分の歯を、何とか守ってゆくしかない。そう思いながら、またしばらく、月に2回ほどの歯科治療に通うことになる。