さて3月になってしまった、としか言いようがない。とにかく月日が流れゆくのが、あまりにも早く感じられる。
SNSを見ていても、この数日は梅の便りが満載になっている。2月25日には、私も北野天満宮の「梅花祭」に足を運んできた。
その時も、早い木はいっぱい花を付けていたし、つぼみが膨らんでいる木もあった。もちろん、まだまだ蕾が固い木もあったけれど。
そして花開いている木の周りでは、梅らしいフンワリとした香りが漂っていた。梅はこうして香りが高いから、桜よりもよほど風情があると思う。
昔の人は『夜の梅』と表現したくらいで、暗闇の中を漂ってくる梅の香りは艶然としていて、桜と比べて随分と〝大人の味わい〟があったのだと思う。
ある意味では、桜なんて咲いて散って一丁上がりという、味もシャシャリもないようなところがある。夜桜見物より、夜だからこそ姿は無くても、梅の香が引き立つと言えそうに思う。
そんなこともあって、今年は是非にも訪れてみたいと思う梅林がある。京都府の南部、城陽市にある「青谷梅園」は、梅干し用の梅の栽培のための梅林。
3月も中旬になれば、この梅林の梅が満開を迎える。だからこの時期だけ、広い梅林が公開される。京都と奈良の府県境には「月ヶ瀬梅林」もあるが、こちらはやや遠い。
ということで、今年は大人の色香を漂わせる〝梅の香〟に惹かれて、この「青谷梅林」へ行ってみようと思っている。
そして明後日、3日は「桃の節句」。ということで、先日の月曜から来週いっぱい、上京区役所では「上巳の節句」と題して、雛人形などの飾りつけも行われている。
(昨年の上巳の節句の飾りつけ@上京区役所)
いよいよ〝春めく〟季節になって来たから、引き籠もり爺さんを止めて、外出しなければという季節になった。