検査漬けの長い一日 | がいちのぶろぐ

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さて、とりあえず内視鏡検査の長い一日が終わった。朝8時20分くらいに京大病院について、まずは採血の番号札がすでに133番。採血が終わったのが30分後の9時ごろ。

 

 

 

そこからCT検査に向かう。予約は9時45分だったので、余裕を持ってX線関係の受付カウンターでチェックを受ける。

 

それからCT検査のための、着替えや荷物預けをする準備室の前でしばらく待つ。そこで呼び込まれて、カーテンで囲われた個人用ロッカーの前で注意事項の確認。

 

それから上着を脱いで、ズボンのポケットの中のものを全部出して、ロッカーに放り込む。もちろん入れ歯も外してビニル袋に入れ、携帯もロッカーにしまう。

 

準備を終えて、個人ロッカーの前の椅子で待つこと40分ほど。やっとCTの順番が回って来たところで、予約の9時45分をけっこうオーバー。

 

CTでは採血とは逆の方の腕に、造影剤の点滴を受ける。CT撮影自体は、ホントに短時間で終わる。それであれこれを元に戻し着衣を整えると、それでも10時20分。

 

 

 

続く内視鏡検査の予約が10時30分なので、とりあえず急いで1階から4階までエレベーターに乗り、外来診療棟の大きな建物の対角線の端まで歩く。

 

もう10時半ギリギリ、内視鏡の受付カウンターに。そこで受付と問診票や同意書など、持参した書類のチェックを受ける。しばらく椅子に掛けて待っていると名前を呼ばれる。

 

ここで改めて、看護師さんから問診票の中味の聞き取りがあって、おもむろに睡眠剤などの点滴を開始。それから、いくつか小部屋が並んだ内視鏡の処置室の前で待機。

 

しばらくして名前を呼ばれ、点滴を押しながら処置室の一つに入る。小ぶりなベッドに横になると、手際よくマウスピースや血圧計、酸素吸入のパイプなどが装着される。

 

ふと壁の時計が目に入ると、すでに11時を回っている。そうこうしているうちに、睡眠剤が効いてきてウトウトとし始める。

 

内視鏡のホースが咽喉の奥から中へ入って、ごそごそとしているのを何となく遠い出来事のように感じながら、ボヤーッとしていると「ハイ、終わりましたよ」の声。

 

まだ頭は、ボーッとしたまま。ただ、よだれと唾と痰が口の中に溜まった感じで、ティッシュを多めにもらって口の周囲を拭き、唾を吐き出して、ベッドから降ろしてもらう。

 

点滴をぶら下げたまま車いすに乗せられ、すぐ隣にある休憩室に向かう。空いているベッドに寝かされて、また血圧計を腕に巻かれるころには、再び眠りに落ちる。

 

浅い眠りなのか、ぐっすり眠っているのかもよくわからないが、小1時間ほどでカーテンが開けられて、「起きられますか」という声がする。

 

まだ少しふらつく頭のまま、点滴の注射針を抜いてもらい、靴を履いてその場で軽く足踏みをさせられる。この時点で12時40分になっている。

 

「大丈夫ですね」と言われ、それでも「1時15分までは、何も食べないでください」と言われて休憩室を出る。今度は1階まで戻り、別棟にあるがん病棟の外来受付に行く。

 

名前を言うと、3人の先生とそれぞれ面談の予定ということを確認される。それぞれに呼び出しがあるので、それまではこの病棟の待合室で待つことに。

 

待合室の壁の大型テレビが、1時のNHKニュースを始めていた。すると5分ほどで最初の呼び出し。これは、内視鏡手術の担当医からだった。

 

今日の内視鏡の画像を見ながら、「この部分の手術の傷痕が、前回と比べて綺麗になっています。これで大丈夫でしょう」と言ってもらえた。それで、〝もう私の手を離れる〟とも。

 

お礼を言って待合室に戻り、次の呼び出しを待つ。10分ほどすると、主治医からの呼び出しがあった。こちらは、今日の結果はともかくとして(?)、次回の予定の相談だけ。

 

月の定期検診で食道がんの再発が見つかったから、11月に入院して内視鏡手術を受け、今月までフォローが続いていたが、これからは3カ月ごとの定期健診に戻る。

 

一昨年の12月に食道がんという診断が出て、昨年の1月から4月に掛けて入退院を繰り返しながら、抗がん剤と放射線治療を受け、今日で丸2年が経過した。

 

そんなことを主治医と少しだけ話して、そう言えば最初に主治医から「3年生存確率は85%くらい」と言われていたことを、すっかり忘れている自分がいた。

 

そこまではあと1年。今のところ、日常生活は問題なく送れているが、今回がそうであったように、何時ヒョコッと再発するかもしれない。今度そうなると厄介なことになる。

 

この前のように、内視鏡での手術というわけにはいかない、と言われていている。だからと言って、可能性は低いけれど再発しないという保証はない。

 

次は、〝もっと大掛かりな手術になりますから〟と、内視鏡手術の担当医からは申し渡されている。だから、そうならないことを祈っておこう。

 

お礼を言って主治医の部屋を出て、また15分ほど待つと、放射線の担当医からお呼びがかかる。こちらは、前二人で話が終わっているので、特に話すこともなく確認だけで終わる。

 

そこから外来総合受付ゾーンで、診察終了手続きをしてしばらく待つと、会計の窓口の行列に並ぶように指示が出る。少しの間並んでいると、窓口に着いてチェックを受ける。

 

金額が出たら連絡があるから、ということで、総合受付前の大きな待合場所で待つ。待合のテレビの大きなスクリーンでは、NHKの2時過ぎのニュースかなんかを放映している。

 

金額が出るまで20分近く掛かった。朝からCTや内視鏡検査に採血も含めて、検査が3つと面談が3人、それに常用薬の処方箋も発行してもらったから、計算は大変だろう。

 

ようやく、後期高齢者にしてはかなり高額となった支払いを終えて、やっと、地下のコンビニへ行ってサンドイッチと紅茶を購入した。これを建物の外のテラスで食べる。

 

朝は抜きで、お昼ご飯が3時に近くなっていた。正直言って、低血糖でフラッとするくらいの状態だった。長い検査の一日が終わり、この後は処方箋薬局でお薬の購入だ。