京都御苑は紅葉だけどそれより羽生選手の回復祈願 | がいちのぶろぐ

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紅葉・黄葉とは、落葉樹が葉を散らす時が近付いたことを悟り、葉の中にあった葉緑素を振り捨てて、葉が本来持っていた紅色や黄色を表面に見せる状態になり、ついには枯葉になってしまう。

 

 

 

そう言ってしまえば、身も蓋もない話になってしまうかもしれないが、自然なんてそんなものだと思う。だけど秋も終わりに近付けば、こうして色付いた木々が私たちの目を楽しませてくれる。

 

 

 

今日は京都御苑とその周辺に、こうした晩秋の色を求めて出かけていた。烏丸丸太町の交差点近くの御苑の石垣は、御苑に生えた巨木のために〝敗北宣言〟を出している個所がある。

 

 

 

 

ここから御苑の西側の烏丸通をブラブラと歩いて護王神社へ向かう。和気清麻呂公をお祀りした神社で、猪が清麻呂公を助けたという伝説に則って、猪がこの神社のシンボルになっている。

 

 

 

それとともに、〝足腰のお守り〟というご利益で知られているので、今、絵馬に書かれている願いごとは、右足を故障しているフイギュアの羽生結弦選手の回復を祈る言葉が並んでいる。

 

 

 

それにも増して、一足早くすでに来年の干支の「寅」を飾っている商魂の方をほほえましく思う。さらにこの神社の〝願掛け〟で変わっているのが、「座立亥串」という方法。

 

 

 

授与された串の一本を、神社の「願掛け猪像」の前に差し立て、もう一本は自分の家の神棚に祀って祈願する。だから猪像の前にはたくさんの串が立ち並んでいた。羽生選手が治りますように。

 

 

 

 

さて蛤御門から御苑の中に入ると、あちらこちらに色付いたモミジが目に付く。やはり今が一番の見ごろというところ。だから人出もそれなりに。

 

 

 

 

昼ご飯を食べながら一休みをして、現在「特別展観」を実施中の御所の中へ入る。普段はあまり近づけない「紫宸殿」を、真ん前まで行って間近に見られるという。

 

 

 

 

順路に沿って茶道具や襖絵の特別展示も見ながら、日華門から入って紫宸殿の前に来る。随分以前にもこの近さまで来たことがあったが、歳を取ればこの光景がまた異なって見えるように思う。

 

 

 

 

そのあとはブラブラと御所の中を見て回る。そこそこの人出だが、それほど多いという気もしない。小御所に面した〝御池庭〟の池に来た時に、どこからともなく鷺が一羽現れた。

 

 

 

それで紅葉や池の水面をバックに、完全に主役気取りで突っ立っている。お主、なかなかやるなぁ。望遠レンズの着いたカメラを持参の方は、ここぞとばかりにシャッターを切っていた。

 

 

 

御所を出て広い御苑の中を、御所の塀沿いに散歩していたら、幼い子がフラフラと塀に近付いて行った。途端に赤外線警報機網に引っ掛かって、ジリジリーンと警報音。

 

 

 

お母さんは大慌てでその子を抱き上げていた。お母さんの慌て振りに、ちょっとだけ笑ってしまった。その後、御所の北東隅の鬼門のところいる「お猿さん」の像を見たが、暗くてあまり見えない。

 

 

 

そんなことで、御苑を後にして我が家まで歩いて帰ってきた。御苑の中の散歩は、これまで通りのお決まりのコースだけど、今日は御所の特別展観があった分だけ得をした気分だった。