カルチャー教室に通おうか、どうしようかと | がいちのぶろぐ

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昨日、私はブログを書く気持ちにどうしてもならなくて、午後はずっと、先日購入した「平安京百景」という図録を熟読して過ごしていた。

 

 

 

それというのも、午前中に〝変わった出来事〟のために、不要不急の外出をしていたから。

 

京都市内の〝某カルチャー教室〟で、昔からの知人が、日曜日に〝健康・美容講座〟の中の1つの講座を受け持っていることは、ずっと知っていた。

 

ただこれまでの10年ほどは、そこへ行こうとは思っていなかった。なのに、一昨日ふとその講座が今はどんな様子なのか、見学に行こうという気持ちになった。

 

それで昨日の朝、知人にメールを送って、〝緊急事態宣言〟が出ているけれど教室は開催されるのか、また開講は何時から何時までかを確かめた。

 

その講座は「太極拳教室」なのだ。私は30歳半ばの頃、運動不足を痛感していた。その時期に、偶然に大阪市内の太極拳教室を知り、見学に出向いてそのまま通い始めた。

 

この当時は「太極拳」と呼ばれる〝健康体操〟というイメージだったけれど、私はそれにけっこうハマり込むことになった。

 

すると23年後に、大学で私の1学年後輩だった友人が、なんと兵庫県西宮市で公民館活動として、〝太極拳グループ〟の運営と関わっていることを知った。

 

しかもここに参加している人たちは、健康体操というより、古くから中国に存在する〝武術〟という考え方で練習をしていた。それで、私も毎週そこに通うことにした。

 

それ以来50歳代の半ばまでの20年近く、この西宮市の太極拳グループに参加していた。ただそのグループの運営を巡って、いろいろ困りごとが生じて来た。

 

私をそのグループに紹介してくれた後輩の友人とは上手くやっていたが、こうした〝趣味の団体〟に持続的に参加する場合、人間関係でなかなか難しいことも起こって来る。

 

どうしても意見が衝突する人も出てくるということで、このグループの人間関係が嫌になったこともあって、西宮市の教室を離れることにした。

 

その後、この長かった太極拳グループでの活動を通して知り合った人が、京都市内のカルチャー教室で講座を持っていたので、そこへ通うようになった。

 

この人が、昨日訪ねたカルチャー教室で教えている知人の方だ。ここは、カルチャー教室の一つの講座という形式なので、参加者同士の人間関係であまり悩まなくてもいい。

 

だけどその教室も10年近く通ったところで、何となく離れるようになった。その頃は、私もすでに60歳代の半ばを迎えようとしていたから。

 

それからまた10年ほどの月日が経ち、一昨日、ふとその京都の教室を覗いてみようと思った。

 

その知人とは、私が教室に行かなくなってからも、年賀状のやり取りは続いていたし、たまにメールのやり取りもしていた。だから、それほど抵抗もなく行こうという気になった。

 

ということで昨日の午前中、急きょそのカルチャーセンターの太極拳教室へ、現在はどんなことになっているか見学に出向いたのだった。

 

教室で行われていたことは、〝十年一日〟と言えば怒られてしまうけれど、10年前とそれほど変わったことをしているわけではない。だから、ある意味で納得して帰った。

 

ただ、再び教室へ通ってお稽古を再開するかどうか、まだはっきりとは決め切れていない。何より10年前とは比べものにならないほど、私の身体が衰えてしまっている。

 

その上に、今年からはウィズ・キャンサーというか〝ガンと生きる〟状態になっている。こんな状態で、それなりに〝疲れる〟お稽古を行っても良いものだろうか。

 

身体を動かすという意味では、有酸素運動の一種であることは間違いないけれど、主治医の方と相談をしてみようと思う。

 

それともう一点、これは重要なことだが、カルチャー教室は受講料がけっこう高くかかる。公民館活動とは、金銭面で根本的な成り立ち方が異なる。

 

20年ほど前、カルチャー教室に通い出した時にも思ったけれど、それまでは公民館活動だったから、財布をあまり気にせず通えていたかもしれない。

 

趣味というのは、それこそ好きなことをするのだから、言ってしまえば〝道楽〟であり、それなり以上に出費がかさんでも、納得できるものでもあるだろう。

 

ただ年金暮らしの高齢者には、これから先、そんな余裕などない時代になるのかと、ふとそんな心配までするような心持ちになっていた。