高校野球も異変?が起きているのか | がいちのぶろぐ

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先日にはオリンピックがあり、今はパラリンピックが行われ、この間の長雨もあって影が薄くなっていた高校野球「夏の甲子園」だが、今日はどうにか準々決勝が行われている。

 

とにかく無観客開催だし、学校関係者でも当初は入っていたブラスバンドが、今は閉め出されている。だから甲子園特有の大歓声もなければ、ブラスバンドの大音量もない。

 

 

 

それでも雨の中、泥濘のグラウンドで試合をしていたのが、いつの間にか準々決勝までたどり着いていたとは。そして今日、実は面白いことが起きていた。

 

今日の準々決勝は第1試合で初出場の京都国際高校が勝ち、第2試合ではあの有名な智弁和歌山高校が勝ち、第3試合は奈良の智弁学園が高知の明徳義塾にサヨナラ勝ちした。

 

そして第4試合は、滋賀の近江高校と兵庫の神戸国際大付属の戦いになっている。つまり、明日の準決勝は智弁和歌山VS4試合の勝者、京都国際VS智弁学園の2試合になる。

 

現在戦っている高校も含めて、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山とすべて近畿圏の高校。だから、明日の準決勝に登場する4校はすべて近畿圏。

 

大坂代表だった強豪の大阪桐蔭高校が敗れたから、むしろ強い大阪代表抜きの近畿圏だけという現象になっている。どこが勝ち進んでも、優勝は近畿圏からということに。

 

これはある意味で〝珍事〟だと思う。今日、ここまでに敗退したのも福井県の敦賀気比高校、島根県の石見智翠館に高知県の明徳義塾と、これも西日本勢ばかり。

 

東日本勢が、準々決勝に1校も残らなかったというのも滅多に聞いたことがない。何だかひっそりと行われていたような印象がある甲子園で、こんなことが起きていた。

 

いやどうにもこうにも、こういうこともあるのだと。それこそ深夜のバラエティ番組「アメトーーク」の〝高校野球芸人〟で、今年の動きを芸人さんたちに熱く語ってもらいたい。

 

ということもあるけれど、今日もまだパラリンピックの開会式の余韻が、ネット・ニュースなどでも続いているみたいだ。やはり、あの車椅子の少女が話題の中心だ。

 

 

 

この間、私の中にあった〝オリ・パラがらみ〟の全てのモヤモヤしたものが、何だかこのお嬢さん1人のお蔭で、スーッと気持ちが軽くなってしまったように思う。

 

甲子園も観客どうこうということについては、世間的にまだ多少異論があるみたいだけれど、何とか天気が回復して、プロ野球とぶつからず最後まで行うことが出来るようだ。

 

しかも3日前には、〝女子高校野球〟の決勝戦が〝聖地〟の甲子園で開催された。決勝に進んだ高校の選手たちは、甲子園で試合ができて本当にうれしかっただろうと思う。

 

決勝で戦った神戸弘陵高校と高知中央高校の、双方の高校とも勝って喜びたかったと思うけれど、それよりも初めて甲子園で野球ができたことの意義が大きいと思う。

 

野球だって、何も男子高校生だけの占有物では決してない。だったら、女子高校野球も甲子園で試合ができれば、その方が良いに決まっている。

 

この間、オリンピックを前にしていろいろとあったジェンダー平等問題だが、この高校野球でも少し明るい展望が生まれてきたと思う。