横浜市長選挙は菅総理の大敗に | がいちのぶろぐ

がいちのぶろぐ

環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

今日は横浜市長選挙の投票日。午後8時に投票が締め切られたなら、その後の開票で今夜中には新たな市長が決まる。

 

菅総理が強く推している、国務大臣の地位を投げ打ってまで立候補した、小此木八郎氏ははたして当選できるだろうか。

 

万が一、小此木氏が落選することになれば、10月か11月には行わざるを得ない衆議院議員選挙で、菅総理は自民党の選挙の顔としてはもう戦えないのではないだろうか。

 

菅総理になってからは、不祥事で議員が辞職したために、立候補者を立てることすらできなかった北海道の補欠選挙も含めて、国政選挙・首長選挙は自民党が全敗になっている。

 

そこへ総理自身がこれまで推進してきた、カジノを含むIR(統合型リゾート構想)の横浜港地区への誘致を、小此木氏が公約で撤回と言っているのを承知の上で推してきた。

 

 

 

こんな無茶苦茶な、〝矛盾〟というか〝何でも有り〟の状態にまでしてしまったけれど、それでも勝てなかったなら、菅総理という人物への評価が地に落ちたことになる。

 

ところで私は、日本テレビの「24時間テレビ~愛は地球を救う」を、昨夜のスタート時点からほとんど見ることもなく終わろうとしている。

 

日本テレビは、人気バラエティ番組「世界の果てイッテQ!」のスタッフが、大勢でBBQを行い参加者にコロナの感染者が出たけれど、この事実をひた隠しに隠していた。

 

その件に関して24時間テレビの番組冒頭で、何らかの釈明ないしは謝罪があるかと思って見ていたが、そんなことは番組とは無関係とばかりにまったくスルーだった。

 

それ以後、まったくこの番組を見ていない。もともと、私はこの「愛は地球を救う」という〝チャリティ〟番組の胡散臭さが嫌いだった。だから、今までも滅多に見なかった。

 

それはどうでもいい個人的なことだけど、横浜市長選挙の結果は気になっていた。午後8時を回れば、どの局かは「出口調査」に基づいた反応があると思っていた。

 

それで8時前からは、テレビのチャンネルをNHKに合わせていた。8時に大河ドラマ「青天を衝け」が始まった途端、〝秒速〟で野党候補の山中竹春氏に『当選確実』が出た。

 

いくらなんでも、少しは小此木氏と山中氏で接戦になるだろうと思っていた。期日前投票や情勢分析、さらに今日の投票所での出口調査など、もっと接戦だろうと思っていた。

 

ところが〝瞬殺〟で、NHKに決着を付けられてしまった。スマホに届くネットニュースの速報でも、各新聞・通信社が次々に山中氏の当選確実を伝えている。

 

これほどまで、庶民がこの市長選挙に「怨み節」をぶつけているというか、菅政権のやっていることに対する怒りが渦巻いているということだろう。

 

『菅さん、あなたはもうお辞めなさい』という天の声が、大声で地上に向かって降り注いでいると言えば良いだろうか。

 

正直なところ、これは横浜市の市長選挙という性格ではなかったと思う。横浜市がIR(統合型リゾート)誘致をどうするかなど、有権者はあまり重きを置いていなかったと思う。

 

何よりも「菅総理が後押しをする小此木候補」に投票するかどうか、という判断だったと思う。それがこのように「大差」で、自民党系の小此木氏と林文子・現市長が敗れた。

 

ということは次の衆議院選挙で、このままでは自民党は大敗をする可能性もある。いやそれ以上に、この状態では現職の総理大臣が落選する可能性だってないわけではないだろう。

 

国民がすでに我慢の限界になっているのに、あの鬱陶しい顔で官僚の作文を読み上げるだけの総理大臣など、私たちはまったく必要としていないという意思表示だ。

 

さて今夜から明日に懸けて、マスコミはどんな論調になるのだろう。