都議会議員選挙の投票日だが | がいちのぶろぐ

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蒸し暑い日になっている。昨日発生した熱海市の土砂崩れは、付近にいた人たちがスマホなどで映像を撮影していたから、その凄さがテレビ画面を通しても十分に伝わってきた。

 

ところで今日は、東京都議会議員選挙の投票日。数日前まで、小池都知事が作った現在の第1党「都民ファーストの会」の苦戦が伝えられ、自民党の第1党復帰が予想されていた。

 

それが昨日になって、小池知事が突如として何人もの「都民ファーストの会」の候補者の応援に馳せ参じたところ、選挙事務所にいた支援者の勢いが急激に上がったらしい。

 

こうした小池さんが醸し出す雰囲気を、〝カリスマ性〟と言うのだろうか。やはり、人に何か期待を抱かせるものを持っている人なのだと思う。

 

小池さんのこの行動を受けて、今日のネットニュースでは、受けて立つ自民党候補の関係者が、この数日で急激に追い上げられている気がする、と危機感を表明していた。

 

 

選挙という〝生き物〟は、こういうドラマというか、何とも表現しがたい〝人間の心理〟が織りなす「あや」のようなものが、大きく情勢を変化させることがあると思う。

 

今夜遅くには、否応なく結果が出るけれど、東京オリンピックが開催され多くの観客が集まることになれば、一番迷惑を受けるはずの都民がどんな選択をするのだろう。

 

自民党や政府筋は、投票が終わるまでは「無観客もあり得る」という都民寄りの宣伝をしておいて、勝利が決まれば〝手のひら返し〟をするかもしれない、と言われていた。

 

だから自民党が都議会第1党に返り咲き、国政与党が都議会でも過半数を占めたなら、「やっぱり多くの観客を入れての開催が望まれている」という言い方に変わるのだろうか。

 

 

 

ネットニュースでは、菅総理の手元にはすでに勝利宣言用のコメントの準備ができ上がっている、というような内容まで書かれていた。

 

〝オリンピックは中止か延期〟という意見が、国民の6割とも8割とも言われてきた。それが、選挙になればやはり〝自民党が圧勝〟では、何だか狐につままれた気分になる。

 

とは言え昨日来、月刊誌「HANADA」で安倍・前総理が対談した記事で、「オリンピック開催に反対する人は反日」と言っている、ということがニュースになっていた。

 

ここで使われている『反日』という単語は、明らかに『非国民』というニュアンスを含んでいるように感じられる。だから、ネットでは猛烈な批判にさらされている。

 

けれどこれまでの報道では、都議会議員の選挙では自民党が勝つ可能性が高いようだし、〝安倍復権〟を待ち望む人も決して少なくないという意見もある。

 

それにしても、オリンピックに批判的になったり、政府のコロナ対策に文句を言ったりすれば、それは『反日』だとなれば、いったいこの国はどこへ向かって漂流するのだろうか。