昨夜遅くから降り始めた雨は、今朝になってかなり雨足が強まることもあった。それでも午後4時頃には、どうにか降り止んだと思われる。
やはりこれが梅雨という季節なのだろう。今日は6月4日、昔は〝虫歯予防デー〟だった。今もそうなのかしら。そして中国の、あの『天安門事件』の日からから32年が経った。
32年の歳月は長い。あの日から考えても、現在の中国の国家主席はすでに3人目になっているし、その3人目は、とうとう在任期間の限度を取っ払ってしまった。
たぶん、10年という期限を超えて在籍することを目論んでいるのだろう。今では自分のことを、国家の『核心』と位置付けているくらいだから。
かつて中国の歴史に何人も現れた、恐怖を権力の基盤として繰り広げる、凄まじい独裁政治と同様の権力のあり方だと思う。自分に楯突くものは、容赦なく叩き潰してゆく。
さらに北方の大国でも、もう20年ほどの間、国のトップに居続けている主人公がいる。こうして世界は今や、動乱の一歩手前の〝きな臭さ〟が漂い始めているかのようだ。
そして私たちが暮らすこの国でも、人事権で官僚を締め上げてトップに上り詰めた人間が、眼を落ち窪ませつつ、支配下の官僚が作成した空虚な作文を読み上げている。
そうでありながらも、民衆の眼の届かぬ官邸の内部では、苛立ちとともに怒鳴り散らしているやも知れぬ。ただ、権力基盤がグラついていることだけは隠し通せないだろう。
今日はお昼前に、〝掛かり付け〟のお医者さんが実施する、高齢者向けのコロナ・ワクチンの接種を受けるために出掛けていた。毎日、6人ずつに限定して接種しているという。
1本のワクチン液には、6人分の接種が可能になる量が入っているから、ワクチン液が無駄になることが無いように、希望者の接種日を案配をしているそうだ。
それでも、接種を行う相手は何しろ高齢者である。突然に体調を崩したり、急用のために行けないと言い出したりするかもしれない。しかも通常の診察も行っている。
だから、これはこれでコントロールをして行くことは大変だろうと思う。昨日の午後には最終確認の電話を受け、今日は予定時刻より少し早く医院へ到着した。
高齢者向けに発行されたワクチンの『接種券』と、同時に京都市から送付されてきていた予診票にも記入し、それに健康保険証と個人のお薬手帳を揃えて出掛けて行った。
医院では受付後にまず体温と血圧測定、それからワクチン接種があって、終われば15分間は椅子に掛けて経過観察がある。その後、再び血圧測定で体調の変化を確認された。
それでようやく、ワクチン接種のフルコースが終了。医院に着いてから、ご苦労さまと送り出されるまで、40分ほどの時間が経過していた。
何がどうということもなければ、色々な方がＳＮＳで報告されていたような接種場所の筋肉痛や発熱なども今はなく、接種後5時間余りが経過したけれどまったく無事でいる。
次回は3週間後に、同じパターンで2回目の接種を受けることになる。そのための予診票も受け取って帰って来た。
こうして2回接種すれば、とりあえず従来型のコロナ・ウィルスなら、90％以上の確率で発症が避けられるということらしい。もちろん、どんどんと変異株が出て来ているが。
これほどの強力なウィルスが自然界に勝手に存在していて、これまではまったく人類に広まることもなかった、というのもなかなか解せない話ではある。
そこに、何がしかの不自然さが着いて回るように思えるのも、自然な心理の動きだと思う。そう考えれば〝陰謀論〟めいて来るのだが、そうとでも思わなければやっていられない。
しかも政府の分科会の尾身会長が、国会で質問に答えた五輪開催に関する至極まっとうな発言が、官邸の中に閉じ籠る人の『癇』に障ったのだろう。
途端に〝忖度の塊り〟になった厚生労働大臣が、あの発言は会長の〝自主研究〟の公表だなどと、わけのわからないことを言って火消しに掛かっている。
もう、どうでもいいんだ。国民の命など気にもせずに、自分のサクセスストーリーだけを思い描いている人の考えることなど、放って置くしかない。
それでも、こんな内閣の支持率がまだ30％ほどもあるなんて、いったいどういう心理状態でアンケートに回答しているのだろう。国民の側の心理も不思議に思えてくる。
早く2回目の接種を終えて、ウィルスへの抗体が身体の中にできるのを期待しよう。それでも、オリンピックの中継だけは見ないことにする。でも、ホントにやれるのかな？