3月がスタート、高校は卒業式 | がいちのぶろぐ

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今日から3月。しかも暖かい一日になった。今日の午後は、私が関わっている「やさしい日本語」を広めるNPO団体の定例会議がオンラインで行われた。

 

少し雑談も入ったために、結果的に3時間にわたる会議になってしまった。そのかわり、中味はかなり詰めて話をすることができた。

 

来年度に向けた事業で、あえて「やさしい日本語」に絞り込まず、日本人サイドが定住外国人とのコミュニケーションで悩んでいることを、オンラインで相談を受けるという方向性を出すことができた。

 

さらに定住外国人が日本に来てまだ日も浅かった頃に、コミュニケーションの面でどんな苦労をしたかということも、今年いっぱいかけてできるだけ多くの外国人から聞き取りを行うことも決まった。

 

つまり、外国人サイドが感じてきた問題点と、現状で日本人サイドが抱えている悩みを集め、それを分析してガイドブック化できれば、双方のコミュニケーションで役に立つのではということだ。

 

 

 

こうしたことは今までも色々な団体が実施し、その成果もインターネット上で数多く報告されていたり、様々なガイドブックとして刊行されていたりする。

 

それらに〝屋上、屋を重ねる〟ような作業かもしれない。しかし、〝現実の姿〟はやはり何度でもアップデートされるべきだと思う。

 

そうすることによって、定住外国人が置かれている状況がより一層見えてくる。特に現在では微妙な国際情勢もあるし、コロナ禍によって祖国との往来が難しいという状況もある。

 

だからこそ現実の姿をより深く掘り下げて、定住外国人がこの国で暮らしてゆく上で、不自由・不便・不条理が少しでも解消されるのなら、これに越したことはない。ということを、少し長く話し合っていた。

 

 

 

ところで31日。今日、京都府下の公立高校では一斉に卒業式が行われた。天気も良く暖かな日だったから、きっといい卒業式になったことだろう。

 

 

 

思い返せば今年の高校3年生は、昨年3月に先輩を送り出した直後から、「一斉休校措置」が始まった。学校が再開されるまでのおよそ2か月間は、学校に行くことなく過ごした。

 

その結果、夏休みが短縮されたり、学校行事が無くなったり、果ては修学旅行などどこかへ飛んで行ってしまった。私がお手伝いをしている高校も、辛うじて体育祭だけが行えた。

 

そんな、異例尽くめの高校生活最後の1年だった。そして先週には、国公立大学の前期の入学試験が実施された。

 

これからは、前期試験で志望校に合格する生徒、この後実施される国公立の後期試験に向かう生徒、さらに来年に向けて捲土重来を期する生徒、滑り止めにしていた大学に入学する生徒など、まさにそれぞれだろう。

 

しかし異例尽くめの1年だったからこそ、それぞれの生徒にとって思い出に残ることもあっただろうと思う。

 

私がお手伝いをしていた高校の生徒たちも、昨年2月の校内発表会で1年間の成果を発表した後で見せた晴れ晴れとした顔は、私もきっと忘れないだろう。

 

 

 

実は、私に手伝いを依頼して下さった担当教諭の方が、この3月を持って退職される。だから今年度限りで、私のお手伝いも終わることになる。

 

 

 

今年のクラスの生徒たちは4月から3年生になり、受験と向き合う1年になる。それにしても、こうした〝孫世代〟の生徒たちと真剣に話し合うのも、私にすれば楽しい時間だった。