さて、とにもかくにも大晦日、大つごもりである。いろいろなことはあり過ぎたが、オリンピック・パラリンピックはなかった2020年も、あと数時間で幕を下ろす。
長く人間を続けてきたけれど、こんな年はついぞなかった。ありがたいことに、私が生まれてからの74年間、この国は一度も自ら戦火を交えたことはなかった。
しかし今年は戦火どころではない、果てることを知らない災厄に見舞われた1年になった。目に見えないウィルスによって、敵も味方もなく人類全体が攻撃されている。
だがこの対ウィルス戦争への対応を巡っては、様々な意見が存在する上に、利害においてもなかなか一致しないという面倒がある。
とにかく〝大変な出来事だ〟という感覚の人間から、〝ほんの風邪程度の出来事だ〟という人間まで存在している。そして、誰が誰に感染させているのかさえ、もはやわからない。
そうこうしているうちに、今日確認された東京都の新たな感染者数は一気に1,300人を超えた。もうこの爆発的な拡大は、誰にも止められない状況になったのかもしれない。
今朝は、雪が舞い散る夜明けになった。午前中は小雪がずっと舞っているような感じだった。我が家の小庭の木も、冠雪というほどでもないけれどうっすらと雪を乗せていた。
それでも、午後になって雪はほぼ降り止んで、青空と灰色の空が交互に現れる状態になった。ただ気温は一日中低いままである。京都市内は最高気温が4℃か5℃といったところ。
だからパソコンに向かっていても、足下が何となくスースーしたようでうすら寒い。年末・年始は寒波が襲来するという予報が、こんな時にはピタリと当たってしまう。
今日の昼食は、年越しそばを食べた。といっても、かなり上等のお蕎麦をご近所さんからいただいたので、最初は〝ざる蕎麦〟の予定だったが、この寒さでは・・・となった。
とはいえ、なかなか美味しいお蕎麦を食べることができた。それにしても、日本人は蕎麦が好きというか、蕎麦には〝薀蓄〟を傾ける人が多い。
やれ、最初の一口目は〝だし〟につけずにすすれ、とか、〝だし〟には少し浸す程度で良いとか。でも、それは〝ざる蕎麦〟をいただく時の話。
今日のように寒いと、やはり〝ざる〟より〝つゆ蕎麦〟となる。だから今日は、揚げ豆腐の〝きざみ〟を入れた、きつね蕎麦(大阪なら〝タヌキ〟と呼ばれる)になった。
しかし、何ともやるせない年越しを迎えることになりそうだ。小池・都知事は、カウントダウンに繁華街へ集まらないよう呼びかけているが、若い人たちはきっと聞かないだろう。
もうこうなったら酒を〝しこたま〟かっ食らって、ハチャメチャに騒ぎまくった方がスッキリするとばかりに集まって、ひと言「俺たちに明日はない」とほざいておくれ、若い衆。
そんな気の利いたことが言えないのなら、おとなしく家に引っ込んでいておくれ。静かに暮れ、静かに明ける新年というものも、きっと悪くないと思うから。
この一年、ブログをお読みくださった皆さま、本当にありがとうございました。
来年も相変わりませず、よろしくお願いを申し上げます。